過去ログ - 阿良々木暦「かなこエレファント」
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24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/09(水) 19:06:02.60 ID:HorbTFBDO

「僕の方こそ」

「ボス発見」

ひたぎの手が止まる。
ボス?

「大人しくしていなさい」

「え……いぎぃっ!?」

突如として一変した動きを見せる耳かきの先端。
イメージ映像としてはフルドリライズが削岩して洞窟を作っている感じだ。

「わーたしーのーすーべてーをー」

「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ!?」

「ひきかえーにしーてーもー」

「――――――――っ!!」

首から下が反射でびくんびくんと痙攣する。
ひたぎが頭を万力のように固定していなかったら、更なる惨劇が展開されていたかも知れない。
いやもう僕にとっては充分惨劇だけど!

「はい取れた」

「う…………あ……」

事後、そこには生気のない目で転がる僕がいた。

本気で死ぬかと思った……。
耳掃除なんてベタベタな恋人イベントで相手を瀕死に追い込むとは……流石はひたぎ……。

「じゃあ、反対側を」

「全力でお断りさせてください!」

「何よ、セカンドシーズンは恒例じゃないの」

「望まれない続編もこの世にはあるんだ!」

何がとは言わないが、アメリカの映画によくあるよね。
何がとは言わないけど。

「昔、神原にもやってあげたのだけれど、片方で断られたのよね……何故かしら」

冗談じゃない、もう一回あの地獄見るくらいなら自分でやった方がいい。
しかも自覚ないのかよ。

と、タイミング良く机に置いてあった僕の携帯が鳴る。
発信先は三村だ。
背後でひたぎが舌打ちをしていた。



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