過去ログ - 【ジョジョ×とある】 とある奇妙な忘失世界 〜Lost THE WORLD〜
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900: ◆drmLS4k6lo[saga]
2015/06/22(月) 02:01:17.50 ID:FMj7WrqM0


ドシュルルルル


DIO「見た目の割に、オレ一人を吊り下げるほどの強靭さはあるようだ。都会のビル街上空でターザンのように動けるとは思わなかったぞ」ダン

DIO「これに、スプリンター並の瞬発力とキックボクサー並の破壊力を誇る脚力を合わせれば、この茨が届く範囲までなら立体的な動きをとることもできよう」ドシュルルル

DIO「コイツの射程はせいぜい10mといったところだが、その範囲内ならいくらでも伸ばせるようだ。出し入れ可能なロープとしても利便性はある。しかし、なぜ茨なのだろうか」シルシルシル

DIO「……それよりも、先程の大柄の神父はどこにいった。最後に見たのはこの路地裏に入っていく姿だったが」ダン

DIO「路地裏……ますます臭うな。近くに高い建造物がないから、今までやってきた移動方法は使えんか。ならば足で追うしかない」タッ

DIO「これでただの麻薬取引とかいうつまらぬものだったら、興ざめの腹いせに奴らにそれをタップリ吸わせてやるのも面白いなあ。フフフ」



猫「ブギャアッ!!」ダダッ

DIO「……猫が、子犬を加えて走って行った」

DIO「犬は嫌いだ。奴らの主に対するへーこらした態度を見るとき、あんなみみっちくて反吐が出るような人生は送りたくないと思うものだ。奴らには誇りという概念は存在しないのか?」

DIO「人間と言うものは、誇りを失ったものから全てを失っていく。選挙で大敗を味わった政治家は、そこで誇りを失い二度と上に立つ資格を得ることはない。そこで『負けの味』を覚えてしまうからだ」

DIO「『負けの味』と『勝ちの味』。この二つのどっちかを人間は常に味わって生きていく。そして『負けの味』というのは苦いようで、実はとんでもなく甘く堕落性に満ちている」

DIO「一度『負けの味』を知ってしまったものは、物事に対して諦めを覚えてしまう。『前回だって負けたこともあるから今回は負けてもいい』、そうした考えを持つようになってしまうためだ」

DIO「その諦めは精神的な安定剤となるが、その安定剤に頼りきりになった瞬間そいつの心には『負け犬』の烙印が押される」

DIO「それを乗り越え、常に『勝ちの味』を求め続ける者だけが残るのだ。ちょっぴりでも『負けの味』に恋い焦がれた時点で、そいつは犬だ。下僕と変わりない」


カサッ


DIO「――ムッ」パシ

DIO「風に流されて飛んできた紙を反射的にとってしまったが……これは、五芒星のマーク?」

DIO「子供の落書きかなにかか……。これに気をかけている暇はない」ポイ


ピタッ


DIO「……何か背中についたか? いや、そんなことよりだ。あの神父を探さねば」コツコツ




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