過去ログ - 結城晴「待ってろよ」
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13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/12(土) 00:49:04.30 ID:w/26O5Id0


「じゃあ許可取れば良いんだろ」


そんな事を言って晴は電話に手をかけ、自宅に電話をしアッサリと了解を貰ってきた。
親御さんが俺を信頼してくれているのかどうなのか。
「大丈夫かこの家族は」と思いつつも、何だかんだ一人で眠る生活にも少し鬱屈したものを感じていた為に、俺は晴が泊まる事を許可してしまった。

その日は特に何も無かった。
普通にゲームしてファミレスに行って、数か月後に始まるワールドカップの話やら何やらをして、眠くなったら晴の分の布団を下に敷いて俺は物置きにしてたロフトで寝て。
そんな事を二週間に一回やるようになった。一応気を使ってなのか、俺の休日の前日を狙って晴は泊まりがけで遊びに来た。
そういう事を始めたからか、晴からの当たりというかそういう物も一層慣れ慣れしいというか、相当進んだものに変わっていった。
たまには飯でも作るかと言った時は野菜を切るのを手伝ってくれたし、隙を見せると俺の背中に飛びかかってくる事もあった。本当に懐かれてしまった。
晴には二人兄がいるが、その二人にもこんな風に接してたら少しけむたがれるかもななんて考えながら、俺は妹分が楽しそうにしているのを幸せに思っていた。



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