過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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[saga]
2014/07/27(日) 23:14:04.84 ID:xw084IU10
ヤマブキシティの入り口の関所、レッドはそこに向かう途中、多くの通行人にそこが通行止めになっていることを聞いていた。
しかしどうしても諦めきれず、またそれでも駄目なら、せめていつ開通になるのか直接聞きたいがために関所まで訪れていた。
レッドが関所まで入ると、やる気のなさそうな警備員が肘をついてこちらを見ている。
「ダメダメ。今はここは通行止め……あれ、君は……」
「?」
警備員がレッドの顔をまじまじと見る。
「……いや、失礼。今開通になった。通っていいよ」
「え、本当ですか!?」
「嘘言ってどうする。早くとおりな!」
警備員が笑顔でレッドを手招きする。
「は、はい!」
レッドもそう言うならばと足早に関所を通り抜ける。
「……すまねえな。坊主」
レッドが通り抜けた後の警備員のつぶやきと、すぐさま通行止めになった関所にレッドは気づかなかった。
ヤマブキシティ。そこは多くの企業オフィスを内包した高層ビルが立ち並ぶ、カントー地方の中心地。
(……これは、一体? 経済の中心地って聞いてたけど……、こんなに人通りがないものなのかな……?)
街の大通りはレッド以外人っ子一人いなかった。しかしこの街を初めて訪れたレッドからすれば、今のこの状態が異常なのか正常なのか判断しかねるところだった。
(……とりあえず、ポケモンセンターとジムに向かおう。そこに人がいないことはないだろう)
が、レッドの思惑は外れた。ポケモンセンターは臨時休業。その後に向かったヤマブキジムもまた、臨時休業。
「嘘だろ……」
レッドは呆然とジムの前で立ち尽くすしかない。
「おっ! 少年。そこのジムは今日は休みだぞ!」
「!?」
突如レッドは後ろから話しかけられた。振り向くと道着を着たガタイのいい男性がいる。
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