過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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26:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/13(日) 22:27:11.60 ID:ABky3MGk0
 ニビシティジムで毎日連戦する日々。しかしタケシはある日、傷ついたポケモンを癒やすポケモンクリニックでのブリーダーたちの献身さを見て、迷いが生まれていた。

 自分はポケモンに戦いを強制してしまっていないか。もっと他の、ポケモンを愛する者としての付き合い方があるのではないか……。

 そんな迷いが生まれていた矢先、先日ヒトカゲを伴った挑戦者が来た。

 一度目はタケシが退ける。愛称から見て当然の結果で、タケシはがまんやタイプ相性の事をレクチャーしようと思ったのだが……。

「……うっ」

 その時、ヒトカゲを連れた少年から放たられた憤怒の視線。強烈な敵意。それに圧倒され、声をかけれずに彼を見送ってしまった。

 時を置かずしてその少年は再来した。今度はリザードを伴って。

 タケシは相手が持っているジムバッジの個数によって使うポケモンが決められている。

 リザードの力はタイプ相性をものともせずに、タケシのイシツブテとイワークを撃破していった。

 力技で押し通るのは悪いことじゃない。しかし、バトル相手に対しギラついた視線で攻撃してくるトレーナーとリザードの姿が、どうしても脳裏から離れなかった。

(俺がやっていることは、正しいことなんだろうか)

 この迷いに対して、タケシは考える時間が欲しかった。気づけば空いた時間、1から始めるポケモンブリーダー教本なんてものを読んでいる。

(今の俺は、ジムリーダーをやるべきじゃない)

 周囲の反対をよそに、タケシは一度自分の道を見直すことを決めた。


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