過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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2014/07/14(月) 21:23:55.72 ID:IwkOwqpW0
心地良い朝だった。天気は快晴。湿度も程よく、ポケモンたちのコンディションが万全であることは一目見て分かった。
「おはよう皆」
ニビジムにタケシ他、ジム所属のトレーナー達が勢揃いしている。皆一様に、複雑な顔をしていた。
タケシの門出を祝うべきなのか、寂しさから彼を引き留めていいのだろうか。
「タケシさん、やめないでください! 俺……まだまだ1000光年だってタケシさんに教わりたいっすよ!」
「光年は距離の単位だぞ、まったく」
タケシがジムリーダーになってからジムに所属した少年が、こらえきれない涙を流しながらタケシに懇願する。
「ありがとな。今日の挑戦者の前座試合は、お前に任せる」
「……はい!」
「良い返事だ。さあ皆、俺の最後のジム戦だ。気合入れていくぞ!」
『はい!』
(今の俺には、ジムリーダーとして悔いが残っているかどうかすら自分でもわからない。だが、君のバトルに応えるくらいはできるだろう)
ジムに開業のベルが鳴り、入り口のシャッターがゆっくりと音を立てて上がっていく。
バトルスペースに朝日が差し込むと同時に、赤い帽子を被った少年の影が伸びる。
「ようこそ、未来のチャンピオン!」
朝一番の挑戦者を受付が元気に向かい入れた。
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