過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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337:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/08/23(土) 13:59:27.70 ID:e8JXTbi30
「ならばそのまま引き込めるか? ポケモントレーナー!」

 レッドが初めて笑ってサカキに対峙した。悪の巨人、レッドにとって大切な人を傷つけた相手。しかし、この胸の高鳴りだけはどうしようもない。

 ポケモントレーナーとしての高鳴りだけは。

「あんたの今の肩書を考えれば、その必要はない。トキワジムリーダー!」

 互いにモンスターボールを構える。

「大地を司どるジムリーダー、サカキ」

「マサラタウンのレッド!」

 バトル開始。

「行け!! ギャラドス!!」

「行け、ダグトリオ!」

 レッドの闘志にのったギャラドスの咆哮。対してサカキの貫禄を引くダグトリオ。

「ギャラドス! バブルこうせん!」

「ダグトリオ、あなをほる」

 当たれば一撃。しかしダグトリオはすぐさま地中に潜ってバブルこうせんをかわす。

(穴から出てきた所を狙えば……!)

 ダグトリオが地中から顔を出す瞬間を狙うため、ギャラドスは口内に泡をためながら尻尾を丸める。レッドから来る指示、バブルこうせんとたたきつけるどちらでもすぐに反応できるよう攻撃の体勢を整えている。

「ポケモンがトレーナーが繰り出す指示を予測しているとは。それは見事。だが、足りない!」

 サカキが手を掲げる。

「じしん!」

「うわ!?」

 ダグトリオが起こした地震にジムが揺れる。レッドは少し体勢くずしたが、元々少し空中に浮いているギャラドスには効果が無い。

(サカキは何をする気だ……あ!?)

 レッドは気づいた。ダグトリオが起こした地震によってバトルスペースの地面割れ、所々大きく隆起している。体の小さいダグトリオは地面に現れても容易に姿を隠すことができるだろう。

「今だダグトリオ、すなかけ!」

「!?」

 地面が隆起してフィールドの岩と化した場所、その物陰からギャラドスの目に砂が飛ぶ。



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