過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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389:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/08/31(日) 20:48:50.98 ID:iy+ifKHv0
「ギャラドス、はかいこうせん!」

「フシギバナ、ソーラービームゥ!」

 ギャラドスの口腔、そしてフシギバナの花弁から発射される特大の光線。両者に向かって伸びる光線は中間で激突し、光溜まりをを作ってフィールドを揺さぶる。

「はっぱカッター!!」

 ソーラービームを放つ花弁を囲む大葉、その大葉から無数のはっぱカッターがギャラドスの顔へと向かい、ギャラドスの目元に命中する。

 たまらずギャラドスは悲鳴を上げ、はかいこうせんの放出が止む。その瞬間ギャラドスはソーラービームに吹き飛ばされ、受け身も取れずにフィールドに倒れ伏した。

『ギャラドス、戦闘不能!』

「行け、ハクリュー!」

「戻れ、フシギバナ。行けギャラドス!」

(ドラゴンタイプに小手先の技は通用しない。ならば、圧倒的な力で勝るのみ!)

 レッドの対ドラゴンタイプ作戦は至ってシンプルだった。

「ギャラドス、れいとうビーム!」

「ぬう!? ギャラドスにれいとうビームだと!?」

 ハクリューの体が氷で覆われ、ついに凍りづけになって動けなくなる。本来ワタルは氷タイプあいてにはギャラドスで対抗している。レッドの手持ちを見て力押しできると判断したのが甘かった。

 続くワタルのハクリュー、プテラもギャラドスのれいとうビームで凍りづけにされてしまう。

(カンナ、シバ、キクコをほとんど一方的に屠った相手、俺も及ばないか……)

「だが、ただでは終わらん! 行け、カイリュー!」

 降り立ったカイリュー、ひこうタイプとドラゴンタイプを合わせ持つため、れいとうビームを喰らえばひとたまりもない。

 だが四天王筆頭としての挟持、ただで終わる訳にはいかない。カイリューは幼少よりワタルに付き従った相棒。

「ギャラドス、れいとうビーム!」

「カイリュー!」

 カイリューが歯を食いしばり、ギャラドスのれいとうビームに真っ向から耐える。羽や腕が氷付き、顔もだんだんと青ざめていくが、決して膝は屈さない。

『おおっと!! カイリュー耐えたあ! 4倍の威力と化したれいとうビームを耐えるとは、なんて頑強さだあ!』

「カイリュー! はかいこうせん!!」

「グオオオオ!!」

 カイリューの口から発したはかいこうせんがギャラドスを飲み込む。獅子奮迅の活躍を見せたギャラドスも、れいとうビームを耐える程の気概を見せたカイリューのはかいこうせんを耐えるには至らなかった。

「よくやったギャラドス、行けラッタ! でんこうせっか!」

 ミリ単位で残ったカイリューのHPを、ラッタが素早く刈り取った。

「……見事だ!」 

『勝者、挑戦者レッドオオオ!! チャンピオン挑戦権獲得ううううう!!!』

 その歓声と共に、グリーンは待合スペースのソファーから立ち上がった。


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