過去ログ - エリカ「あなたが勝つって、信じていますから」
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2014/07/13(日) 00:56:18.38 ID:ABky3MGk0
「!」
レッドの体がぴくりと動いた。
「オーキド博士にお名前をお聞きしました。私はエリカ、ポケモントレーナーをしております」
レッドはなおも動かない。
「グリーンさんに、ポケモンバトルで勝ちたくはありませんか?」
以下略
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2014/07/13(日) 01:05:19.66 ID:ABky3MGk0
エリカが弾むように続ける。
「ポケモンバトルに必要な戦略、戦術、技術……それら必要な要素が全て噛み合った試合はとても心躍るものです」
レッドは無感動に、
「勝てなきゃ意味無いじゃん」
とにべもない。
以下略
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2014/07/13(日) 01:14:34.07 ID:ABky3MGk0
「……絆?」
「レッドさん、フシギダネを出してみてください」
レッドは手元のモンスターボールを地面に放った。
「ダネフシッ!」
地上に出たフシギダネは、雨の中嬉しそうに背中を揺らしている。
以下略
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2014/07/13(日) 01:29:06.86 ID:ABky3MGk0
レッドがかがみフシギダネに差し出すと、フシギダネは一度匂いを嗅ぎ、はむはむと頬張った。
「ポケモンは剣や盾では決してありません。この地上に住む生物の一つ。好き嫌いがあり、感情があります」
食べ終わったフシギダネが、もっと欲しいとキラキラした目でレッドを見つめる。
「ポケモントレーナーとはひとつひとつのポケモンを知り、そして相手に知ってもらい、絆を育み共に強さを目指す……。レッドさんあなたは今、フシギダネの一部を知りました」
エリカがレッドにポケモンフードの箱ごと手渡す。
以下略
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2014/07/13(日) 01:39:47.68 ID:ABky3MGk0
「……僕も」
レッドは初めて、エリカの瞳を真正面から見つめた。
「僕も、なれるかな。そんなポケモントレーナーに」
「なれるかどうかは、この世界の誰にもわかりません。大事なのは」
エリカは抱擁力がこもった声で、
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2014/07/13(日) 01:52:37.71 ID:ABky3MGk0
トキワシティ。ここにはトキワジムの他、ポケモントレーナーの殿堂であるセキエイ高原に続いている。
その途上に目を合わせたポケモントレーナー二人の姿があった。
「ようレッド。この先はジムバッジが8個ないと進めないってよ! まったくケチンボだぜあの警備員」
レッドは答えない。グリーンは気にした様子もなく言葉を続ける。
「そういやレッド、あれからお前ポケモンは捕まえられたか? じいちゃんの言葉に従うのは癪だけど、俺は一応集めてる。もう4匹も捕まえたちゃったぜ。レッドは何匹だ?」
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2014/07/13(日) 02:15:43.85 ID:ABky3MGk0
鳥ポケモンのそれぞれの鳴き声が響く。
「オニスズメ! つつく!」
「ポッポ、すなかけだ!」
オニスズメの攻撃に耐え、ポッポは正確にオニスズメの目にすなをかけていく
「相手のHP(ヒットポイント)を減らさなきゃ勝てないんだぜ、レッド!」
以下略
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2014/07/13(日) 02:23:36.12 ID:ABky3MGk0
レッドは顔を上げ、グリーンを正面から見据えた。
「ポケモントレーナーとはポケモンとの絆を育み、勝利の光を目指すものだ。好き勝手に命令して、道具のような扱いをして勝てるようなものじゃあない!」
「なっ!?」
グリーンは知らない。こんな、こんな意思をもった煌きを放つ瞳のレッドなど、知らない。
「それを証明してやる! ポッポ! かぜおこし!」
以下略
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2014/07/13(日) 02:25:11.80 ID:ABky3MGk0
「そんな……俺の、オニスズメが……」
グリーンが呆然とした表情でオニスズメをモンスターボールに戻す。
「こんな……こんなの認めねえ! 畜生!」
グリーンはバトルを中断して、走り去っていく。
「待てグリーン!……」
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2014/07/13(日) 02:26:04.01 ID:ABky3MGk0
今日はここまで。読んでくれた方ありがとうございます。
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[sage]
2014/07/13(日) 03:06:37.36 ID:Y9pCS6AJo
今からタマムシジムが楽しみだなあ
だが俺は三万光年早いぜの人を応援しよう
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