19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/15(火) 22:01:42.81 ID:eOhLbTZvo
魔女は魔法という不思議を味方につける。
なくなったものがあれば『不思議と』分かるし、見つけようと思えば『不思議と』見つかる。
そういうものだ。それが魔女なのだ。
だからそれができないミナは魔女ではない。と、必然的にそうなる。
「えー!?」
ミナが大声を上げた。ヘレナは半眼で耳をふさいだ。
「うるさい」
「あたし魔女だよぅ! お婆ちゃんの孫だもん」
「血がつながってるからといって資質が受け継がれる訳じゃないよ」
ミナはわからなかったようだ。「シシツ?」と首を傾げた。
「お前はどう頑張っても魔女にはなれないってことだよ」
それで納得するほどミナの頭は出来がよくなかった。
当たり前だ。深刻に不出来な子なのだから。
「なれる!」
「なれない」
「なれるってば!」
「不可能だ」
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