44:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/16(水) 18:29:37.06 ID:TmyX6+Eao
……
「ニャー」
猫の鳴く声で目を覚ました。
ヘレナはしばらくぼんやりと天井に目をさまよわせた。
朝日に照らされるカーテンが揺れていた。
「お婆ちゃん?」
ミナの声が聞こえる。
起き上がれないまま首を巡らせると孫娘の半泣きの表情が見えた。
「お婆ちゃあん!」
「うぶっ!」
いきなり飛びついてきた彼女に息を詰まらせる。
どうやら、とむせながら判断した。ここは自分の部屋のようだ。
ヘレナはベッドに寝かされていてそれにミナが取りすがっている形である。
その小さな肩から黒猫がひょこりと顔をのぞかせた。
「……どいとくれ」
いい加減息が苦しいのでそう告げると、ミナはうんうんとうなずきながらも離れてくれない。
「こわかったよぉ……」
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