過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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39:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/07/20(日) 23:09:17.56 ID:HNvJa/f9o

 私がガスを付けっ放しにしている可能性は無きにしも非ず。
いや、たった今の自分の思考をあっさり否定していることはわかっている。
しかしね、微粒子レベルであってもその可能性が存在するなれば、旦那に代わってこの家を守護する妻として確認を怠るわけにはいけない。

 その結果、鍋の中身を小皿一杯分すくったところでなんの罰が下ろうか。
そう、これは味見だ、夫がいつ帰ってきたとて、美味なるカレーを食べられるようにする為の必要な行動。
懸念された絵面の悪さも、味見程度ならばどうとでもごまかしが付く。


「へへ、良い匂いさせやがって……」


 夜中のテンションとは恐ろしいもので、今の私は独身時代のものに戻っている。
お馬鹿、考え無し、その私がカレーを食してやろうというのだ。
少量ならば大丈夫。子どもを生んでからというもの弛みやすくなったいえ、この私、毎日の腹筋は欠かしてはいない。

 少量ならば、少量ならば。



 だが、しかし。





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