過去ログ - 「なんてこと……なんてことしやがる……ッ!」
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62:おじさん ◆nlCx7YJs2Q[saga]
2014/08/09(土) 21:12:58.08 ID:nD0pir9io

 日本の米は美味い。

 冷えていてもだ。

 噛み砕く先から、炊いた米本来の柔らかさを取り戻し、胃袋に届かずとも口内は潤った。

 どうだ、この甘味。コレが米本来の旨味だ。


 焦りと空腹による疲労感からか、租借は拙い。
だが幾千、幾万と繰り返されたその行動に男の舌は正確に動き、栄養源を胃袋へと流し込む。



 美味い。と、体がそう叫んでいた。



 我が胃袋よ、お前もそう言うか。


「凄いお腹の音。おじさん何も食べてなかったのね」


 見りゃ解るだろ。と、返答するのも無く。
ラップごと食べかねない勢いで冷や飯をほおばる。



 満たされる、なんたる幸福。空腹は最大の調味料とは良く言った。

 満たされる、何たる屈辱。冷や飯程度で己は幸福を感じている。涙すら浮かんでくる。





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