過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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894: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/02(日) 12:52:59.51 ID:wgt/GD9n0
<再開>


天龍「は・・・?」

「超艦隊級の軍人」天龍の時間は確かに止まっていた。

全てが静止しているように見えた。かつて所属していた部隊の中でしばしば体験した感覚だ。

マングローブのジャングルで、機雷の多い海域の中で、現代武装をした海賊船に囲まれた時、武装した漁船に包囲された時などのそんな絶望的状況の時などと同じ。

自分に来る敵の攻撃が全て停止して見え、勝つことが出来ると言う状況。

その時の敵の顔は一様にして同じだ。砲撃で船を沈め、生き残っているものなら機関銃で掃射する。表情は絶望に満たされている。

でも。今いる所は戦場とはかけ離れているこの場所でそんな感覚が起こったのだろうか。

天龍は理解するためにいつも以上に頭を回転させる。

俺と同じ・・・いやはるかその先に行く「超艦隊級の絶望」の1人、龍田。

名前こそ違うが、実は同じ姉妹艦かつ妹なのだ。

その妹の計画に参加・協力し、自分が龍田に成りきり、2年分の記憶を消した戦友たちと共にこの「コロシアイ」に参加することとなった。

計画ではモノクマに逆らい、罰として地下牢へ放り込まれた後に抜け出し様々な希望を奪う工作活動を行う・・・これが龍田が天龍に下した使命。

吹雪が頭痛で倒れた時は「余計なことを思い出していないか様子を探れ」と言われている。

ちょうど自分の時に目を醒ましたので世間話と言う形で会話を続けたが、特に様子は変わらなかった。

ここまでは問題がなかった。

計画通りに、モノクマを踏みつけ、罰として牢屋に放り込まれて隔離される。・・・間違ってはいないはずだ。

天龍(・・・大丈夫だ、問題ない)

天龍(けど・・・)

視界に映るのは落とし穴ではなく無数の槍、そしてそれに貫かれた吹雪の姿だった。

天龍(何故、彼女が)

天龍(吹雪?)

天龍(何で、槍が・・・)

天龍(もし吹雪が身を挺して飛ばしてなかったら死んでいたのは俺だ)

天龍(・・・龍田が間違えた・・・?)

天龍(いや、そんなことはない)

天龍(もしかして殺すつもりだった?)

天龍(俺を?)

天龍(何で助けた?)

天龍(どうして?・・・どうして俺の・・・名前を呼んだんだ?)

天龍(記憶が戻っていた?)

天龍(だとすれば俺のミスだ。だから起こったのか・・・?)

天龍(これは、罰・・・?)

天龍(龍田が俺を殺そうと)

殺そうと、殺そうと、殺そうと・・・




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