過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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895: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/02(日) 13:25:33.53 ID:wgt/GD9n0
ゆっくりと世界が巻き戻る。みるみる青ざめていく自分の顔を感じながら吹雪に目を向けた。

体育館に、戦友たちの悲鳴が響き渡る。

真っ先に叫んだのは・・・誰だろうか?

そんなものはどうでもよく(ふぶ、き・・・)

天龍(なん・・・で)

「超艦隊級の幸運」として着任した艦娘、吹雪。

2年間共に過ごした友であり、絶望への生贄でもある少女。

そして、先刻の保健室の答えを与えた存在。

これはいくつか用意されていたシナリオの展開に過ぎないが---

天龍の心にはいつしか迷いが生じていた。

天龍(俺は・・・「こいつ」をどうしたかったんだ・・・?)


「私がクロになってもあなたは殺さない・・・いえ、殺させないわ〜」


天龍(これは誰の言葉だろう?龍田のマネ?それとも俺の本心か?)

迷いがいつ生まれたかなんてわからない。

もしかしたら---もっと前なのかもしれない。

混乱し理解も出来ずにいる天龍の前で吹雪が目をゆっくり開く。

吹雪「て・・・天龍・・・サ・・・ン・・・?」

天龍「ふ・・・吹雪・・・?」

天龍は龍田を演じることを放棄していた。吹雪は体育館の床に倒れたまま、そんな彼女を見上げ---

吹雪「なんで・・・そんな・・・格好をしているん・・・ですか・・・。似合い・・・ませんよ・・・はは・・・」

笑った。死ぬ瞬間に人は笑うものと聞いていたが、なんで微笑みかめるのだろうか。

しかも自分が死ぬかもしれないその時に。

吹雪「でも・・・けほっ・・・良かった・・・天龍サン・・・無事・・・だったんだ・・・」

話す途中で吹雪が油と血の混ざったものを吐く。

それを見た瞬間天龍の何かが弾け・・・

「絶望」の殻の中から、激しい感情があふれ出た。

龍田「違う・・・違うな・・・」

衝動は体を駆け巡り治まらず---

天龍「あ・・・いや・・・」

天龍は生まれて初めて、自分の「絶叫」を世界に響かせた。


膝を崩し、頭を抱えたまま周りも気にせず叫ぶ天龍の背後に小さな影が歩み寄る。---先ほど踏まれていたモノクマだ。

モノクマは気配を消し、手から爪を出し、仕留めるかの如く死角から歩み寄る。

後1歩のところで・・・天龍に手刀で一撃で払いのけられた。

回転し体育館の壁に激突する。それでも壊れないのだからすごい。

日向「・・・どうするつもりだ、貴様・・・!」

「超艦隊級の航戦」日向が刀に手をかける。




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