過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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917: ◆jPpg5.obl6[saga]
2014/11/07(金) 22:35:50.75 ID:nCIuEsC60
<再開>

1階 玄関前


天龍は通路を進むが運よく日向や霧島と遭遇することは無かった。何の妨害も無いまま玄関前にやってきた所---モノクマが物陰から現れた。

核シェルターのような外観、排除用の重火器と比べれば場違いにも言えるシルエット。

モノクマ「うぷぷ・・・保健室で何をしたのかな?とりあえず恋のライバルを排除したのかな?塩でも送った?どーでもいいけど響サンと吹雪サンって何があっても生き残りそうだよね!」

天龍「・・・だろうな」

モノクマ「けどホラーだったらオチで死んじゃうけどね!あるいは真実を見つけた途端に何処からか現れた敵に食われるとか・・・残された片方はDeadなRisingを迎えそうだけどさ。それでもいいんじゃね?」

モノクマは相変わらずのジョークを言うが天龍の纏う空気は変わらない。つららの様に冷たい視線をモノクマに突きつける。

モノクマ「うぷぷぷぷ・・・。そんなことより、ボクは悲しいのです・・・。平和な鎮守府に軍紀を乱す軍人が居ることが・・・」

モノクマ「このままじゃ左遷ですよ!左遷!だから今ここで君をまっとうな軍人になるよう鍛えなおしてやろうじゃないのさ!」

言うか早いか---モノクマは鋼鉄の爪を伸ばしながらトテトテと近寄り始めた。

モノクマ「ってことだからちゃんと死なせないとね!」

言い切るタイミングより早く急加速したモノクマは天龍に突っ込んでいく。しかし天龍は難なく躱す。

しかし別の影が迫る。それをぎりぎりで擦り抜けた。

天龍(もう一体居るなんて聞いてねぇよ・・・マジで殺す気だ・・・龍田は)

モノクマ「「うぷぷぷ・・・それで不死身の殺人鬼の目的はなあに?真実を教えて外に出す?あんな状態なのに?」」

2体のモノクマが同時に声を響かせた。

モノクマ「「ぶっちゃけそれでも構わないんだよ?助かったと思ったら真実を目の前にして鎮守府に戻ろうとするみんなのひどき顔を見るものワックワクのドッキドキだよねー」

モノクマ「「さっきさ、計画を全部ぶっ壊すなんて言ってたけど、もうどんなルート進んでもハッピーエンドにはいかないの。バットエンドかデッドエンドしかないの。それも君が原因なんだよ?」

天龍「・・・」

モノクマ「「まさか感謝されると思った?ンな訳ないじゃーん!仮に出た後、汚れきった空気の中でドヤ顔しても怒りを買うだけだよ。やっぱ鎮守府に戻せとか何も知らない方が良かったって言う子がいるかもね。下手したら全員で君の事・・・殺しにかかるだろうねぇ」

ただでさえ厄介なモノクマが2体に増えたところで天龍の表情は変わらない。それどころか脇差ほどの鉄パイプを取り出す。輸血器具のなれの果ての姿だろう。

天龍「どうでもいいぜ。・・・そんなこと慣れている」

全てを割り切った彼女は淡々とモノクマに要求を突き付けた。

天龍「外に出る扉を開けろ、龍田」

ストレート過ぎる要求にモノクマ×2は少し沈黙した後、ハッとして答える。

モノクマ「「えっ、どうして?」」

天龍「そうすりゃみんな外に出られるだろ?」

モノクマは2体で向かい合い内緒話をするジェスチャーを取った。

それは自分を馬鹿にすると言う行為と分かっていたので、淡々と奥に居る龍田に語りかける。

天龍「少なくとも外に出ればみんな分かってくれるはずだ。吹雪が疑われることも・・・なくなるしよ」

モノクマ「「あなた、アホですか。何で空気清浄器つけているか分かる?」」

天龍「確かに外の空気は体に悪いけどさ、すぐ死ぬわけじゃない・・・筈だ。ここで殺し合いを続けるよりかは遥かにましだろうな」

モノクマ「「皆が皆じゃないからねー、だって海の藻屑と化した元提督の面談ではっきりと「ここに残る」ってはっきり言い切ったからね?その時の気持ちを裏切ることになるんだよ?いいの?」」

天龍は瞬きしながらゆっくりと一歩踏み出しながら答えた。


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