過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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◆jPpg5.obl6
[saga]
2014/11/08(土) 23:18:05.12 ID:teKaJ5fU0
<再開>
20体分の声をハモらせ、状況にそぐわぬ知識をひけらかすモノクマ。
鎮守府のあらゆる場所に配置されていることは天龍は知っていた。しかし最終的に配備したのは龍田1人であり、この20体が全体の何割かまでは知らない。
ツートンカラーの群れはくるくると回り続ける。三方向からの催眠動画を見せられたような錯覚に陥るが、それでも表情を崩さない。
むしろ「超艦隊級の軍人」天龍は冷静になりつつあった。
体育館で吹雪が刺された時とはまるで別人のようだ。
研ぎ澄まされていく感覚の最中でモノクマ達の声が響く。
モノクマ「「「安心してもいいよ。吹雪サンは助けてあげることにしたから」」」
天龍「・・・?」
モノクマ「「「全員生きているなら何度でもリセットすればいいもんねー!」」」
天龍「ざけんな!」
モノクマ「「「うぷぷぷ・・・つまりは君の努力が希望が夢が決意が無駄になると言うことだよ?」」」
天龍(何かおかしい・・・。まるで注目を引いているみたいだ・・・)
その時モノクマたちの声に紛れてとある物体の駆動音を捕えたからだ。
天龍「・・・」
無表情のまま天龍は力強く床を蹴る。横に移動した瞬間、ゲート前に鉛の雨が降り注いだ。
モノクマはフェイクで本命は---排除用の重火器。
そしてモノクマが弾幕を縫って天龍に襲いかかる。
しかも事前にプログラミングをし、計算していたからだろうか、銃弾の雨と重なることが無かった。
予測し、20体ものモノクマを同時に操ることが出来たと天龍は確信していたからだ。
そんな人外めいた(艦娘なので厳密には人じゃないかもしれないが)・・・いや、絶望的な能力を駆使できるからこそ「超艦隊級の絶望」なのだから。
自分を絶望させるためだけに限界を超えた力を発揮する。
絶望。
まさしく、それは絶望と言うのにふさわしい光景だ。
天龍(こんな状況を・・・作ったのが・・・俺・・・)
しかし、天龍の気持ちは驚くほど穏やかな気持ちに包まれていた。
天龍(俺のため?)
天龍(俺のために・・・龍田が・・・ここまでしてくれるのか?)
天龍(龍田が・・・俺をちゃんと向いて・・・見ている・・・?)
結局のところ、彼女は「残念」だったと言えるかもしれない。
力がグイ、と全身に入る。
天龍「ありがとう・・・龍田!」
感情は歓喜に満たされ表情からは眼から光が消える。
シン、と空気が静まり返る。それはモノクマの奥に居る「観測者」が抱いた錯覚だ。
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