過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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◆jPpg5.obl6
[saga]
2014/11/09(日) 22:59:19.58 ID:Lw4IezyS0
<再開>
未だに傷を負っていないその姿は戦乙女に見えるだろう。
それと同時に傷を負わせた日向の強さも表しているが---
今の天龍なら武器を持たずとも日向と互角に戦えるかもしれない。
天龍は完全に戦場を支配している。自らも一部として空間にとりこんでいるかのようだ。
眼が後ろにあるかのように背後からの攻撃を躱し、刀と鉄パイプで迎撃する。
背中だけではない。ありとあらゆる死角を突いていると言うのに完璧に対応し続けている。
もはや超艦隊級と言う言葉ですら説明がつかない。純粋な暴力。言い表すとすればそれだけだ。
しかしながら---その力全てを理解してもなお、黒幕である龍田は怯えない。
彼女の中には、絶望しかないのだから。
むしろ、自分に絶望を与えてくれる姉が愛おしくすらあり、そんな自分に絶望する。そして何とも言えぬ快感に囚われる。
龍田は理解していた。今の彼女は自身の気持ちすら分からぬ暴力を純粋に発揮する1人の残念な少女に過ぎないと。
武力でも軍事力でもないただ暴力を振るうシステムとかしたもはや「軍人」とは言えないだろう。台風などの災害。
あるいは龍田を絶望に引きずりこむだけの「システム」と化していると言ってもいいのかもしれない。
吹っ切れた姉を見るのをしばらく観賞する黒幕。このまま蹂躙され計画を台無しにされてもいいのかもしれない。そう思っていた。
ほんの数十秒前までは。
彼女の絶望的な飽きっぽさがここで顔をのぞかせる。それまでニコニコと妖艶な笑みを浮かべていたのが急に無表情となり、スピーカーに直結するマイクを握りこんだ。
兵器としてではなく人に戻せばいい---
そんな絶望的な思いを込めて天龍にこう一言つぶやいた。
「天龍ちゃん・・・」
玄関前
「天龍ちゃん・・・」
声が。自分を呼ぶ声が・・・モノクマのボイスチェンジャーなしの純粋な龍田の声がモノクマの1体から鳴り響く。
天龍「・・・ッ!」
この瞬間から天龍は「システム」から「艦娘」へと戻される。
そして、この隙を逃すモノクマではない。乱れた鼓動に合わせ、鋼鉄の爪が次々と襲いかかる。だが、天龍はそれを本能で感じ取り、迎撃した。なのに複数にかすり傷(艤装なし)で済んでいる。
しかし---絶望は終わらない。
「天龍サン、逃げて!」
天龍「・・・え?」
その声を聴いた瞬間、頭が真っ白になる。紛れもない吹雪の声。自分をグングニルの槍から救ってくれた運命の叫び。
天龍(・・・違う。これは録音だ)
それを瞬時に理解し、背後から来るモノクマを裏拳で迎撃。さらにこめかみへ回し蹴りするモノクマを躱し、反対側からの3体同時のドロップキックを浴びせられ、地面にたたきつけられた。
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