過去ログ - 続・スーパーカンタイロンパ2 -さよなら絶望鎮守府-
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◆jPpg5.obl6
[saga]
2014/11/09(日) 23:36:54.31 ID:Lw4IezyS0
爪を立てていないことから、即死させる気はなかったらしい。
体勢を立て直すより早く、地面で待ち受けていたモノクマに手足を完全に抑え込まれる。
そしてその状態の彼女の前に1体のモノクマがトテトテと歩み、嗤う。
モノクマ「うぷぷ・・・。たくさんのボクに抑え込まれる美少女って興奮すべきシチュなのかな?」
天龍「・・・」
モノクマ「そんな怖い顔しないで。殺すつもりならここで機銃を浴びせてるよ。でもそれじゃあテレビの前の皆さんは納得しないしね。だからちゃんとやらないとね!」
天龍「どうするつもりだ・・・?」
モノクマ「別に?最初の計画通り、このコロシアイ軍生活を送ってもらうだけだよ。記憶を消して、自己紹介と入隊式からやり直しさせるだけだよ?」
モノクマはあくまでもモノクマとして振る舞いながら、天龍に顔を近づける。
モノクマ「だけどそれだけじゃ味気ないからさ!今度は天龍として参加してもらおうかな!」
天龍「・・・?」
モノクマ「あの可哀そうな諜報員の子みたいに何で派遣されたか分からない記憶喪失の子として参加させるの!どーお?さいこうじゃね?」
ウネウネと体を動かす。そして明かされる恐ろしい計画。
モノクマ「最初は哀れな被害者。しかし!鎮守府の謎に迫るほど・・・君の正体がばれていく。・・・その時皆がどんな風に手のひらを返すかワックワクだよねー!」
モノクマ「けど、正当防衛のルールを軍法会議を練り直さないとね!」
天龍「ざけ・・・んな」
恨まれるのは仕方ないにしろ、記憶を消されると言うことは龍田のつながりまでも消えてしまうと言うことだ。
モノクマ「強くてニューゲームじゃなくて弱くてニューゲームって奴?異世界とか仮想空間に飛ばされても真っ先に死んじゃうの。生き返ることなくね!でもどうせならもっと縛ってもいいかも・・・ハァハァ・・・」
天龍「?」
モノクマ「例えば軽めに全身を斬られたり突かれたりした後、軽めの砲撃演習して軽めの轟沈をしたり、軽めの解体機で撥ねて記憶を消すとかね!」
天龍(このセリフ・・・間違いない。戦友に合わせた「処刑」道具だ・・・!)
モノクマ「自己紹介をやり直して皆が探索していたら包帯だらけで記憶喪失の少女が、しかも黒の六芒星のマークを右の手の甲に付けている巨乳の少女なんてマニアにはたまらないシチュエーションだよね!ゲームだったら3本くらいは伸びそうだよね!」
あくまでも冗談めいているが、モノクマの言葉は本気だろう。その証拠にある響く音が聞こえる。
モノクマ「じゃあ処罰部屋までごあんなーい!」
独特な音からして、大型バイクだ。
モノクマ「本来ならここで使う奴じゃなかったんだけどね。べ、別にあんたのために持ってきた訳じゃないんだから!」
遠くから響くエンジン音。相手は「超艦隊級の絶望」だ。絶望のためなら不可能を可能へと替える。
天龍(失敗した・・・?)
天龍(龍田を・・・絶望させてあげられなかった・・・?)
天龍(吹雪達を・・・救えなかった?)
バイクの音が大きくなるにつれ、天龍の闘志が崩れていく。不意にモノクマの動きが止まる。瞬間---
バイクが轟音を立ててモノクマの群れを一蹴した。同時に壊れる音も。
天龍が見上げると、そこには---模擬刀を差す霧島といびつな物を持つ響の姿があった。
<今回はここまで>
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