過去ログ - 【安価&コンマ】新たな魔法使いが生まれた【仮面ライダーウィザード】
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293: ◆aGwfZTc7eA[sage]
2014/07/21(月) 23:37:39.73 ID:hSfWQ1uV0
手始めに、男は左の扉に手を掛け、開き、左の部屋へ足を踏み入れた。

「……書斎、ですか」

部屋の周囲を見渡す、男の目に映るはキチリと本棚に収められた沢山の本達。
其れも、部屋中だ、五百冊以上は有にあるだろう、だが机がない――
片づけられた部屋の中央、床に座り、本を読むのだろうか?
其れも、楽しそうだと、男は笑う。

「……」

男はゆっくりと部屋の中を歩き始める、目的はどの様な本があるかの確認だ。
この書斎は四角形の様に本棚を置いている。こうして歩き見る事も楽しいものだ。
家人も几帳面な方なのだろう、街の本屋の様にどの様なジャンルの本があるか等のガイドもあり、
判り易い――"本来なら判り易い事"だろうと男は思う。 何故なら――

「やはり、真っ黒ですねぇ」

この部屋にある本、全てが黒く染まっている。
肝心な内容もお目に掛かる事は出来そうにない、おまけに、
触る事も、出来ないのだ――この結果に、男はため息をつく。

「むぅ……残念です」

今現在の自分の立場を考えれば、文句は言えないのだが、
男は落胆を隠せなかった――本を読む事は、嫌いではない、
その事が解っても、実行出来ない事は……多少、悔しいものと男は知った。

「ふむ、これも……後回しですね。 失礼しました」

何時までも落ち込んでいても仕方がない、男は前向きに考える、
まだまだ、自分は知らない事が多いのだから、ゆっくりと知って行こう。
気持ちを改めつつ書斎から出て、扉を閉めた。



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