過去ログ - 【安価&コンマ】新たな魔法使いが生まれた【仮面ライダーウィザード】
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◆aGwfZTc7eA
[sage]
2014/07/31(木) 21:59:14.65 ID:+DF/DQY+0
「"意地"だ。 俺は何としても、この場から逃げ出したい、何故だ? 今の俺じゃあお前さんに敵わないからだ。
そして新たな力を求める、鍛えに鍛えて鍛え抜いてっ! そして勝つっ!!」
「――――なるほど」
バハムートの心情を聞いた魔法使いは、そう短く相槌を打った。
沈黙が流れる……大きく聞こえ、耳に一番に耳に入ってくるのは流れの速い大量の水の音。
この沈黙に二重の意味でバハムートは耐えられなかった、一つは性格上、一つは傷の痛み。
――こうした沈黙を破ろうと何か言葉を絞り出そうとするバハムート、だが、先に破ったのは魔法使いだ。
「今の私は、貴方の考えを否定できるものを持っていません。
この場を見逃しましょう、後に来る再戦にも"条件付き"で応じましょう」
「へへっ……いいぜ、言ってばかりで聞かないってのはフェアじゃあないしな」
「一つ、我々の戦いに関係の無い命は巻き込まない事。 二つ、再戦までの間に誰一人として命を奪わない事。
三つ、再戦の時は私の都合が合う時にする事。 以上三つが条件です」
魔法使いの条件を聞き終えたバハムートはおどけた様に両手を上げ、口笛を吹――
けなかった、傷が痛みだしたのだろう、傷元を擦りつつ、笑い出した。
「はははははは――いっ! ふ、ふぅ……随分と条件が多いなぁ、俺がどれか一つでも破ったらどうするんだぁっ?」
「一つ目の場合、多少強引にでも手早く終わらせるか、戦いの中でその条件に相応しい場所に誘導します。
二つ目の場合、失われた命に対する責任の全てを果たす為、"貴方を全力で倒します"。
三つ目の場合、これは臨機応変ですね、貴方との再戦よりも優先すべきものがあった場合、貴方を無力化してから、
優先すべきものに向かいます。以上です、私としては全てを踏まえ、全ての条件の元で再戦の時を考えていただきたい。」
バハムートは魔法使いの提案を鼻で笑った、全て、自分の考えを優先している。
普通ならば、この提案を蹴る。"ふざけるな"と怒り、暴れるだろう、だが、自分は"普通ではなかった"。
息を整え、答えを待つ魔法使いに、己の答えを告げる。
「いいぜ、その条件全て飲んだ。 どれか一つでも破ったりはしねぇっ、これでどうだ?」
「――解りました、何れ来るその時を……待っています」
「……へへっ」
魔法使いの返事を受け取ったバハムートは笑みをこぼし、魔法使いに背を向け、
今だ流れの激しい川へと歩き出した。 バハムートが無謀とも考えられる行為を行うのではないか?
魔法使いは思わず手を伸ばし、一歩を踏み出し……止まる。 バハムートが微かにこちら振り返ったからだ。
「なぁ、魔法使い? ワーロックだの、ウォーロックだの、お前の名前は何だ? どっちもかぁ?」
「――意味は、男性の魔女か悪魔。 もしくは物語上に出てくる男性の魔法使い、魔術師、
そのどちらもスペルは同じなのです。そして、私が気に入ったのは……"ウォーロック"なのですよ、"バハムート"さん」
「ふん……そうかい、なら"ウォーロック"、首洗って待ってろよっ!!」
そう言って、バハムートは流れの激しい川に自ら飛び込んだ。そして、流れに乗って流されていく。
――魔法使い、いやウォーロックはバハムートの身を微かに案じた。が、直ぐに首を振った……
何だかんだ、自分の前に姿を現し、また戦いを挑んでくる。そんな予感がウォーロックにはあった。
流れ行くバハムートを見送り、その姿が見えなくなった後、ウォーロックは上を見上げ、跳ぶ。
「ふぅっ」
約30mはあった崖を軽く跳び越えるウォーロック、着地と同時に軽く息を吐き、
ある所へ向かう為に歩き出した。 探索に戻る前に、一つやっておくべき事があるから。
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