過去ログ - 【安価&コンマ】新たな魔法使いが生まれた【仮面ライダーウィザード】
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446: ◆aGwfZTc7eA[saga sage]
2014/10/16(木) 01:28:13.83 ID:/+ZXfGNa0
「ウオォワアァァッ!!」
「――だぁっ!!」

ゴブリンの闘志溢れる攻撃を往なしつつ迎え撃つウォーロック、一度の攻撃を避け、三度の打撃を繰り出し、上回っていく。
圧倒していく、ゴブリンの燃えさかる闘志から生まれる力をも上回る"戦い方"で、勝っていく。

「ウ……アアァァァッ!!」
「……ッ」

折れそうになる意思を引き上げ、繰り出した棍棒による振り下しを、指輪を交換しながら避けるウォーロック、
其れを追い、逆袈裟に棍棒を振るうゴブリン、だが、新たな"魔法"が発動する。

【インパクトッ!!】
「ッ!! アァァァァッ!!」

新たな魔法【インパクト】の発動に動揺するゴブリンだが、力を入れた攻撃を止めるよりも、このまま振り切り、
魔法が効力を発揮する前に殴り飛ばす、この考えの元、迷いを抱かず、踏み込んでいくゴブリン。
――ウォーロックはその場を動かず、迫る棍棒に合わせ、左手を添えた肘打ちを繰り出す。
その動きに合わせる様に、白銀色の魔法陣が肘先に展開し……激突の瞬間、"魔法陣が棍棒の中に入り込んだ"。



                        "そして"

「エッ――!?」
「えっ!?」
「……っ」

遠目で見守る守屋と先峰、そしてゴブリンが驚愕する。 
逆袈裟に振るった棍棒は、魔法を発動し肘打ちで迎撃に入ったウォーロックに確かに命中した。
しかし……ウォーロックの体はそのままだ、逆に……棍棒の一部が"砕かれた"。
――ゴブリンはあまりの驚愕の為に頭が回らない、元より考える事は苦手であり、力押しを好む性格だ。
棍棒と言う獲物は自身の性格及び戦い方に適しており、"誕生"した時からずっと傍にいた"相棒"なのだ。
まるで、自身の半身を失ったような感覚に、ゴブリンは戸惑い、悩み……忘れる。

「はぁっ!!」
「グ、アァァッ!?」

強者と認めた相手が直ぐ傍に居る事に、相手の隙を見逃すような戦士では無い事を、ゴブリンは忘れていた。
――呆然とするゴブリンの胸部目掛け、ウォーロックは後ろ回し蹴りを繰り出す。 今度は、蹴りを繰り出す足裏に展開する魔法陣。
蹴りが着弾する一瞬前、ゴブリンの左の胸部の鎧に魔法陣が入り込み"鎧の左上胸部を粉砕"、ゴブリンの巨体を大きく吹っ飛ばした。

「ウゥゥゥ〜〜イーーテエェェ〜〜」

地に落下し、大きく転がるゴブリン……勢いが止まった時、彼の肉体に変化が起こる。
"鋼鉄"の様な引き締められた肉体、今は……醜く肥え切った肉体へと"戻っていた"。
其れに伴い、口調も間延びした物に戻る……カラステングに教え込まれた"肉体操作の術"が解けたのだ。
痛みに喘ぎながら、どうにか立ち上がろうとするゴブリンを見、ウォーロックは指輪を交換する。
そして、戦況を見守っていた"守屋"に一瞬間視線を向け、左の指輪をベルトに翳し――

「?――っ!!」
【ワーロックッ!! スラッシュストライクッ!!】
「はぁっ!!」

右腕に弓型の光刃を形成し、ウォーロックはゴブリンに向かい駆け出す。
一瞬のウォーロックの視線の意味を、考える守屋、恐らくが頭に付いてしまうが……ある程度の考えを察し、行動に移す。
"一緒に戦いを見守っていた先峰の両目を手で覆い隠すと言う行動に"。

「も、守屋さんっ!? いきなり何するのよ! ていうか、離してください〜」
「ちょっとだけっ!! ちょっとだけですからっ!!」
「理由は何〜っ!!」
「あーっ、解りませんっ!!」
「何よそれぇっ!?」

この後の、目に浮かぶ苦労を後に回し――せめて、この行動が正しい事を祈る守屋だった。


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