過去ログ - 兵士1「暇だなー」兵士2「そーっすねぇ」
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1: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:36:11.51 ID:SyzHXjdx0
兵士1「剣と魔法が飛び交う戦争も、とっくの昔に終わっちまってよぉ」

兵士2「結局俺らは前線に駆り出されずにいつも通り極地の町の警備でしたしね。まぁいいことですよ」

兵士1「命あっての物種だからな。そのおかげか出世の機会も無いけどな」

兵士2「ハッハッハ」

兵士1「ハッハッハ」

兵士2「……ハァ」

兵士1「暇だな……」

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2: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:36:53.10 ID:SyzHXjdx0
兵士1「どうだい若造、一杯やるか?」

兵士2「いいっすねぇ、昼間からお酒」

兵士1「平和でのどかな町の醍醐味だ。こうやって堂々とサボれるんだからな」
以下略



3: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:37:31.68 ID:SyzHXjdx0
兵士1「……何人くらい死んだんだろうな」

兵士2「戦争でですか?」

兵士1「そうだ。もう終戦を迎えて3年が経つってのにさ、国の中心部はまだ復興作業を必要としている場所があるんだと」
以下略



4: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:38:02.57 ID:SyzHXjdx0
兵士1「だがよ若造、もし人手不足って言うのなら、俺たちが召集されないのは可笑しな話じゃないのか?」

兵士2「そうですね、きっと人手は足りているのに指示を出すヒトがあまり仕事出来ないって感じなんじゃないですか?」

兵士1「官僚なんかにありがちだわな……無能な癖に到底無理難題を下に押し付けてくる」
以下略



5: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:38:57.35 ID:SyzHXjdx0
兵士2「こうして極地に勤務している俺たちの扱いも」

兵士1「決していい物とは言えねぇなぁ」

兵士2「実家に帰りたい」
以下略



6: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:39:38.51 ID:SyzHXjdx0
兵士1「嫌な上司に頭下げて」

兵士2「言いたいことも言えなくて」

兵士1「ストレス溜めては酒で発散」
以下略



7: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:40:26.17 ID:SyzHXjdx0
兵士1「あ、あああああ、貴女様は!?」

兵士2「し、失礼しました!!えっと……魔お……じゃなくて……」

側近「王国軍第一精鋭特殊部隊隊長兼国王補佐官……面倒なので側近でいいです」
以下略



8: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:41:09.84 ID:SyzHXjdx0
側近「理由、私の口から言わせたいのですか?」

兵士1「は、反逆の意思はありません!これっぽっちもありません!国王バンザーイ!!」

側近「そっちじゃないです。勤務中の飲酒の方です」
以下略



9: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:42:25.95 ID:SyzHXjdx0
側近「愚痴を零すのは結構、しかし自分たちの立場を弁えた上での発言をしてください」

兵士1「は、はぁ……」

兵士2「あの……どこから聞いてたんですか?」
以下略



10: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 20:43:09.32 ID:SyzHXjdx0
側近「……必ずしも末端の貴方たちに無理を押し付けている訳ではありません」

側近「出来る事を可能な限りで……と、いう風にこちらも指示を出しているつもりですが」

側近「それが出来ない事ならば、貴方たちの努力が足りないか、それとも指示を出す人間が無能なのか……」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/17(木) 21:05:59.58 ID:jZs3TLKY0
イノセントでホ○の人の新作か


12: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:33:54.68 ID:SyzHXjdx0
兵士1「怖い怖い」

兵士2「抜き打ちで城から視察が来るなんて思いもしませんでしたからね」

兵士1「ここは今まで連中が気にもかけなかった場所なのにな。驚きだ」
以下略



13: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:35:30.95 ID:SyzHXjdx0
兵士1「結局のところ、国が巻き上げた金は俺たちの給料以外にどこに消えているか分からねぇんだ」

兵士2「不思議ですよねぇ。何に使っているか分からないお金があるって」

兵士1「で、変なところでどこから出たんだその金は……ってのもあるからな」
以下略



14: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:36:48.93 ID:SyzHXjdx0
兵士1「何にせよ、胡散臭い連中の集まりってこった。国のトップってのはよ」

兵士2「今お城勤めの人達ってほとんど英雄扱いみたいなことになってますよね」

兵士1「戦争で功績を残したか何だか知らないが、その手の話だって眉唾ものだな」
以下略



15: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:37:53.38 ID:SyzHXjdx0
兵士1「兵士兵隊ってのは戦ってナンボ。お国の為に命落とすのが仕事みたいなもんさね」

兵士2「俺たちみたいな辺境に飛ばされている連中はともかく」

兵士1「王都勤務と戦地近くの奴らは気の毒だな」
以下略



16: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:38:47.32 ID:SyzHXjdx0
兵士2「そういえば、戦争をしないと決め込んだ国が戦地へ兵を派遣する、なんて話がありましたね」

兵士1「知ってる。残酷だねぇ、何も経験のない連中をポイと送り込むなんて」

兵士2「必要な事だとわかっていても」
以下略



17: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:40:19.89 ID:SyzHXjdx0
トントン


兵士1「おっと」

以下略



18: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:41:54.02 ID:SyzHXjdx0
総隊長「楽しそうにやってんなぁお前ら。昼間から酒とは」

兵士1「あ、あああああ貴方様は!?」

総隊長「王国軍第二突撃部隊隊長兼王国軍総隊長……これ空で覚えてる奴あんまりいないだろ、呼び方は何でもいいよ」
以下略



19: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:42:58.27 ID:SyzHXjdx0
兵士1「あ、あの……」

総隊長「ま、酒飲んでるってのは別に目を瞑ってやるよ。俺もたまにやるし、側近にもう咎められたんだろう?」

兵士2「ええまぁ」
以下略



20: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:43:46.39 ID:SyzHXjdx0
総隊長「徴兵制の所は、逃げ出す事も出来ず向かうしかなかったと考えると……どうもいたたまれんな。他人事のように言うがよ」

総隊長「……幸い、戦時中は俺の部隊から脱走兵が出なかった。部下に恵まれたと思うよ……その分、死なせちまった仲間も一番多かった」

総隊長「決して何も思わない事なんてないんだ。決断を下さなきゃいけない人間のことも、少しは分かってくれ」
以下略



21: ◆cZ/h8axXSU[saga]
2014/07/17(木) 21:45:09.48 ID:SyzHXjdx0
兵士2「噂には聞いていましたけど、結構サバサバした人なんですね」

兵士1「あれでもウチの軍で一番強いらしいぞ」

兵士2「初めて話す人間に対してもああいったフランクな口調なんすね」
以下略



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