4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/18(金) 22:18:24.97 ID:slAYMCr0O
皮肉を込めるように、吐き捨てた言葉
いつもなら即座に噛み付いてくる。今だって期待していた、それを
だけど違った
レンズから目を離し、振り向いた真姫ちゃんの顔はとても切なげで。それはまるで、青白い月が放つ光を拒絶するかのような
真姫「幻想ね、その通りよ……可哀想なくらい輝いてて、なのに涙を流せない……月も、星も」
にこ「真姫ちゃんは、泣いてもいいわよ……。ここには私しかいないから」
私達には感情の高まりによって溢れる涙を流す瞳もあれば、それを拭うことの出来る指もある
この表現こそ、幻想とはまた違う。この場にいるのは二人のロマンチストだけ
──輝く為だけに在るのなら、どうか私達の邪魔をしないで。惑わしたりなんかしないで
真姫「いざ終わってみればこんなものだったんだって……そこに至るまでの道程は決して簡単なモノじゃなかった筈なのにね」
にこ「……そうね」
真姫「私達の誰にとっても嬉しくて嬉しくて堪らない……違う?」
にこ「何も間違ってはいないわ。それで正しいの」
真姫「なのに、満たされないのよ!! いつまで経っても空っぽのまま……、私は……」
にこ「……手、出して。握ってあげる」
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