7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/18(金) 22:31:23.40 ID:slAYMCr0O
素直に差し出された手をそっと握った
やっぱり冷たい手。よく手が冷たい人は心が温かい……と聞くが
非常に馬鹿馬鹿しいと思う。そんなくだらない慰めの台詞をどれだけの人間が真に受けていることだろう
少なくても、私の目の前にいる少女は心までも冷えきっているに違いない
にこ「……辛い?」
真姫「別に、そういうわけじゃないけど……」
にこ「自分のこと、可哀想って思ってるでしょ?」
真姫「……ええ、そうよ」
一体何が楽しいのやら。ついさっきまで激動に駆られてたと思えば、次の瞬間には微動にも音を弾ませている
よくわからない。今までわかった気になっていただけということが強く思い知らされる
真姫「あの時……、あの瞬間に私達は星になったのよ。誰もが羨む、強く輝く星に」
真姫「背負わされたの、光輝き続ける宿命を」
にこ「それを誇ろうとは……、素敵なことだとは、思わないの? そうやって輝けるのは選ばれた一部の人だけよ」
真姫ちゃんは私の目を見て、微笑を浮かべた
私、何か検討外れのことでも言ったっけ? そう思わせられるくらい温度が違った
私と、真姫ちゃんの温度。手の冷たさだけじゃない、もっと根本的な……本質的な何かが
15Res/8.24 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。