過去ログ - ほむら「わたし」
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103: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/08/22(金) 15:05:43.05 ID:f9f35fI7o

「……見滝原の街に、これまでどれだけの影響が出ているの?」

「いいえ、実質的な影響はまだ出ていません。
増えた魔獣は片っ端からクララドールズ、それに使い魔が迅速に駆除していますから。
だけど、その大本がいなくなってしまっては話は変わってきます」

「あなたたち以外の魔法少女の力を借りて、どうにかならないの? どうにかできる可能性があるなら――」

「いいえ、影響を未然に防ぎきるのは不可能なのです。
それができるのは、魔法少女や魔女という括りを越えてしまった、暁美ほむらの力以外ありえない。
私とさやかは、あなたたちの闘いの結末を見届ける前に、円環の理に回収される必要があります」

 淡々とした口調。ようやく私にも飲み込めてきた。
本当にこの子は、この世界に未練を持っていないんだとわかった。

「だけど、一つ気になるのはさやかのことです」

「さやか?」

「ええ、私はともかく、彼女が自殺めいたことを容易く行えるほど、この世界に未練がないとはとても……」

 なぎさが初めて、作戦そのものを説明するときには見せていなかった不安の感情を、顔や言葉の端々に覗かせていた。
とっさに何を言ったら良いのか、私は上手く思いつくことができなくて、ただただ黙っているばかりだった。


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