40: ◆2DegdJBwqI[saga]
2014/07/22(火) 00:45:36.93 ID:eOOBDl4/o
「……じゃあ、もう行くね、ほむら」
「ま、待ってっ! 行かないでっ!」
別れは唐突だった。
素早く立ち上がった美樹さん。
ひるがえされた煤けたマントが一瞬大きく膨らんで、遠ざかっていく。
美樹さんは一度も振り返ることなくひた走る。
私はそれを、嗚咽しながら、距離が離れすぎて見えなくなるまで、
じりじりと目蓋の裏に焼き付け続けた。
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