過去ログ - あずさ「空いっぱいのプレゼント」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/19(土) 23:31:00.52 ID:NyTpIXbw0
「……」

 私も、誰かと一緒に来られたら……何て事を考えながら、自分の手をじっと見つめます。
 小指にむすばれた赤い糸。
 見えたら、何にも苦労しないのに。
以下略



3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/19(土) 23:34:53.15 ID:NyTpIXbw0
「……傘、持ってきてないのに」

 バケツをひっくり返した様な雨が屋根に打ち付ける騒々しい音を聞きながら、
私はまた、港の方を眺めています。
 雨に隠れて、遠くの橋や港のクレーンも見えにくいですね。
以下略



4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/19(土) 23:35:27.56 ID:NyTpIXbw0
 自分が世界から切り離されたような、そんな感覚に脅えていると、背中の
 向こう側からひた、ひた、と足音が聞こえてきます。
 それも、こちらへ徐々に近づいてくる。
 段々近づいてくる足跡に思わず目を固く閉じていると、びしょびしょに濡れた
 手が、私の肩に触れます。
以下略



5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/19(土) 23:36:42.00 ID:NyTpIXbw0

「プロデューサー……さん?」
「あずささん……痛い」
「ご、ごめんなさい!怖かったので思わず」
「いえ、何も言わなかった俺が悪いんです。携帯に出ないもんだからおかしいなあ
以下略



6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/19(土) 23:37:38.49 ID:NyTpIXbw0
「そんな、だったら雨が止んでからでも」
「あずささんを一人に、しておけませんから」

 多分、何気ない一言だったんだと思います。
 でもその一言が、今の私には嬉しかった。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/19(土) 23:38:08.05 ID:NyTpIXbw0
「あずささん、最初見た時には事務所の最年長だし、お姉さんだなぁって思ったんです」
「……」
「でも、実際にこうして、一緒に仕事をしていると、何だか違うなぁって思う時があるんです」
「それは、どういう事ですか?」
「……つまりその。年相応に、可愛らしい所があるんだな、と」
以下略



8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2014/07/19(土) 23:39:07.85 ID:NyTpIXbw0
 自分でも忘れていることを、プロデューサーさんが覚えていてくれたのが嬉しかった。
 確かに最近、仕事も増えて休みも不規則だから、ついつい意識から遠ざかっていました。
 
「そういえば春香達が、ケーキを用意するって言って張り切っていましたよ」
「あら、それは楽しみです」
以下略



9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/19(土) 23:40:40.26 ID:LPyeE+KDO
読みにくい改行使って
あと長い台詞ならわけて


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/19(土) 23:40:49.92 ID:NyTpIXbw0

 そう言うと、プロデューサーさんがびっくりしたような顔をしていました。
 その顔に微笑みかけて私は公園の出口に向けて走り始めます。

「うふふっ、急がないと律子さんに叱られちゃいますよ〜」
以下略



11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/20(日) 00:14:16.64 ID:ancXA/j00
おつ!

あずささん誕生日おめでとう!!


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/20(日) 01:07:06.16 ID:W+kNBzTPO
おつおつあずささん


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