100:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/14(木) 02:23:14.63 ID:qEoZ22MYO
同じ一年生で候補生だった彼女。言葉を交わした事は殆ど無かったが、考えている以上に親しみを感じていたのかもしれないし、そうなっていたのが自分であったかもという恐怖によるものなのかもしれない。
だがそれでも、つばさは逃げなかった。
「何の用?」
人気のないロッカールームに英玲奈の棘のある声が響く。その言葉の先には、神妙な面持ちのつばさの姿があった。
「笑いに来たの?」
「まさか」
沈黙。
「用がないなら帰ってもらえないかしら。女同士とはいえ、着替えを見られる趣味もないから」
「話があるの、少し時間あるかしら?」
「お断りするわ」
即答されて、つばさは思わず声を上げそうになったが、ぐっと堪えて冷静に話を進めていく。
「ならせめて、着替えている間だけでも時間をくれないかしら」
その提案に英玲奈は無言のまま着替え始めた。それを肯定の意と認識したつばさは、せめてもの配慮として直接着替えが見えないように英玲奈の裏側の通路へと移動して話を始める。
106Res/41.11 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。