90:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:22:18.54 ID:xY0yEw/pO
「またね?♪」
「つばさ?頑張ってね!」
91:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:22:52.89 ID:xY0yEw/pO
唐突な問いかけに、あんじゅは返答に詰まる。
つばさが言っているのはステージで踊る自分自身の表情、そして記憶の事だった。
流石に記憶の事まではあんじゅには分からなかったが、つばさが何を言わんとしているのかは理解出来た。
「そう……ですね。私が気づいたのは、たしか、3ヶ月ほと前の定期ライブの時でした」
92:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:24:07.69 ID:xY0yEw/pO
それは丁度、つばさがあんじゅと出会う少し前の事だ。
候補生は日々の成果を定期的にライブという形で一般にも含めて公開するのが決まりになっている。
学院の顔ともなるスクールアイドルの候補生である以上、常に見てくれる人を楽しませる努力は絶対に必要だからである。
それはただ決められた演目を忠実に再現すれば良いというものではない。
93:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:25:20.31 ID:xY0yEw/pO
「分かっているつもりだった……」
そうなりたくないと思いながらつばさはこれまで練習に励んで来た。小さい頃に見たアイドルに憧れたその日から、ステージで見せる表情とダンスは真実であるべきだと思い描いて来た。
たとえそれが偶像<アイドル>だったとしても、ステージに立つ間だけでも1人の人間でありたいと願っていた。
94:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:26:29.90 ID:xY0yEw/pO
「いいえ、私が……自分自身が気づくべきだったの。だから、あんじゅがそんな顔をする必要はないわ」
苦しそうな表情を浮かべているあんじゅの横髪にそっと触れて、つばさは静かな口調で告げる。
「それでも私は伝えるべきでした。自分では見えないものも、見つけて教えて上げたかった。私と父の問題につばささんが気づいてくれたように、今度は私が助けたかった……」
95:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/08(金) 23:27:35.75 ID:xY0yEw/pO
間違いに気づいたならば正せば良いのだ。それは自分の事であっても、友達の事であっても変わらない。
人は常に正しい道に進み続けることはできないのだ。
互いに道を示しあって進んで行く事が出来るのだ。
96:ふもふも[saga]
2014/08/08(金) 23:33:08.48 ID:xY0yEw/pO
>>89 レス感謝です。
自分もアライズ好きなのでもっと、ライバルとして最後まで頑張って欲しかった。前回の優勝アイドルを倒せば、ほぼ優勝なんだし、アライズとしっかり決着をつけて終わりでも良かったように思いましたね。
あと歩夕ちゃんにもっとお仕事とセリフを上げてください。(ソコ ムリダナ トカイワナイ!
97:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/08/10(日) 01:04:43.23 ID:qMgX/GkSO
おつー
98:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/14(木) 02:21:15.54 ID:qEoZ22MYO
はっきりと口にしなくても互いの意図は理解出来た。
「伝えて、あげなきゃだよね」
「はい。私もそう思います」
99:ふもふも ◆Bn1tZJHOB6[saga]
2014/08/14(木) 02:22:26.75 ID:qEoZ22MYO
だが次の日、つばさ達の予想は大きく狂わされた。
抜き打ちの選抜試験が行われたのだ。
その結果、
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