過去ログ - ラブアライズ!
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2:ふもふも
2014/07/21(月) 04:38:42.31 ID:D8oQ5kWHO
 真新しい白の制服に身を包み、一人の少女は目を伏せて、静かにその時を待っていた。

 やれるだけのことはやった。それは胸を張って宣言したっていい。そう思えるくらいに、彼女は自らの全てを出しきった。

 番号と共に名を呼ばれていくのは合格の資格を得た者たちだ。
以下略



3:ふもふも
2014/07/21(月) 04:39:45.19 ID:D8oQ5kWHO
 広々とした室内にどよめきが生まれ、向けられた好奇の視線を受け止めながらも、彼女――綺羅つばさは、微塵も動じたりはしなかった。

 さも当然のように、湛えた笑みを崩す事もなく、毅然とした足取りで合格者が集まる壇上へと向かう。

「128番 統堂 英玲奈」
以下略



4:ふもふも
2014/07/21(月) 04:40:45.01 ID:D8oQ5kWHO
 壇上へと並んだのは総勢十名の合格者。そのほとんどが三年生であり現役のスクールアイドルだ。
 このオーディションは新入生の実力を計り、現役スクールアイドルの実力を身をもって知ってもらうために行われる、言わば腕試しのようなものだ。

 だが、今年は少し様子が違っていた。

以下略



5:ふもふも
2014/07/21(月) 04:41:37.13 ID:D8oQ5kWHO
『おめでとう』

 様々な思いが詰まった言葉を受けて、合格者はそれぞれに決意する。

 つばさもまた、合格者として現役スクールアイドルと肩を並べて立っている事に感慨を覚えながら、改めてここがスタート地点なのだと思い直す。
以下略



6:ふもふも
2014/07/21(月) 04:42:38.98 ID:D8oQ5kWHO
 自らを知り、自らの長所を武器として高みを目指す。それぞれがスタンドアローンたるアイドルであり、何よりも自分の実力がものを言う。

 それがUTX学院のスタイルだ。

 つばさが選ばれたのはまだあくまで候補生に過ぎなかった。ここからは、限られたイスを巡った、この十名との戦いが始まるのだ。
以下略



7:ふもふも
2014/07/21(月) 04:43:21.96 ID:D8oQ5kWHO
 誰もいない教室は、がらんとしていて何となく物悲しく思えてくる。まるでそれは、今まさに自分が置かれている状況のようで、言いようのない不安が混み上がって来るのを抑えきれなかった。

 伏せた視界が歪んでいく。
 このままではいけないと、まるで逃げるように、つばさは駆け出した。
 アイドルに憧れて、踊るのも歌うのも大好きで、これは自らが選んだ道なのだと自分に言い聞かせながら、つばさは走った。
以下略



8:ふもふも
2014/07/21(月) 04:50:33.48 ID:D8oQ5kWHO
とりあえず今回はここまで、また書いたら上げます。


9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 08:02:43.26 ID:uBUOWatMo
期待


10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 12:04:43.97 ID:kqFFGVqhO
支援


11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 13:27:52.78 ID:F5OvIyUOo
アライズの始まりか
期待


12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/21(月) 13:46:16.05 ID:8E492Nxlo
期待
どこかで規制文字入りそうだし投稿はsaga(×sage)推奨しとく


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