106: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:41:50.59 ID:+UbDGApgo
圭一「魅音が試合を見たいって言うならいいけど、そろそろ試合終わりそうだぞ?」
魅音「う、嘘っ!?」
そう指摘され、スコアボードの方を見てみる。
107: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:43:55.09 ID:+UbDGApgo
ええい、こうなったらヤケクソだっ!
魅音「そんじゃ、そろそろ行こっか、圭ちゃん!」
圭ちゃんの手を取ると、半ば強引に引っ張る形で歩き始める。
108: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:44:56.11 ID:+UbDGApgo
圭一「っとと、急に立ち止まるなよ……別に、離して欲しいってわけじゃないけど、歩きにくいだろ?」
魅音「それじゃ、歩きにくくなければいいんだね。ほら、あたしの隣に並ぶ!」
その手を引き寄せて、あたしの隣に並ばせる。
109: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:47:34.79 ID:+UbDGApgo
魅音「………」
圭一「………」
手を繋いだまま、お互い無言で歩き続けるあたしと圭ちゃん。
110: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:49:38.06 ID:+UbDGApgo
圭一「………っ!?」
ふと、圭ちゃんが突然繋いでいた手を離して立ち止った。
魅音「ど、どうかしたの、圭ちゃん?」
111: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:51:01.63 ID:+UbDGApgo
圭一「……その、ひとつ聞いていいか、魅音?」
魅音「な、なに?」
圭一「その、他の部員に声を掛けずに、わざわざ俺だけを誘ってしかもそのゲーム屋に行くって言うのは……何か、考えがあってのことか?」
112: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:54:33.67 ID:+UbDGApgo
魅音「な、何?あのゲーム屋、圭ちゃん嫌い?」
圭一「いやいや、そんなことはないぞ?ただ、その……その店に、魅音と二人で……ってのは、だな……」
魅音「………っ!!」
113: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:57:45.25 ID:+UbDGApgo
魅音(そうだよ、ちょっと考えたらわかることじゃんっ!!)
あの店は、前にゲーム大会のお礼ってことで店主から配られた人形を、圭ちゃんがあたしに渡してくれたことがあったっけ……。
あの時は、圭ちゃんには『女の子』としてではなく、『親友』として渡すって言われて、あたしもそう言う事にして受け取ったけど。
114: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 22:59:49.75 ID:+UbDGApgo
圭一「あー……と……だな。魅音?」
魅音「へっ!?な、何!?」
圭一「もしかして、今日のこれは、そのー……」
115: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:01:58.92 ID:+UbDGApgo
圭一「……わざわざ呼び出して待ち合わせして、二人で飯食って、買い物に行くって……やっぱり、そういう事だったのかなー……なんて……さっきまで、手も繋いでたし……」
圭ちゃんの指摘の半分以上は、詩音との話し合いでこうしようと決めたものだった。
詩音曰く。
116: ◆/ZP6hGuc9o[saga]
2014/08/07(木) 23:03:57.86 ID:+UbDGApgo
魅音「う、うん……実は……ね、そうなんだ……」
だから、素直にそう答えることにする。
魅音「詩音に相談して、色々教えてもらって……」
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