過去ログ - 絵里「やっぱり、私って面倒な子ね」
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1: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:20:32.70 ID:zmctiL0n0
「行っちゃった、か」



私が希のことを少し話しただけで、真姫は自分の力で歩き出した。

生徒会室のドアを蹴破るような速度で走る彼女を、まだ授業があるなんて言って引き止めるのは野暮だ。

それに、もう私の手助けは必要ないだろうし―――――――いや、もともといらなかった。



恋に憧れているだけの私が、こんな風に恋愛を語るなんて馬鹿げている。



「そうよね……」



生徒会室の窓から見える景色はあまりにも綺麗で、今の私には目に余る。

なんて考えてしまったのは真姫の出ていくところを見たくなかっただけだろう。



本当に、私って面倒な性格してる。




《前スレ 真姫「意外。私って尽くすタイプだったのね」》
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2: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:24:10.22 ID:zmctiL0n0
結局は私は言い訳を付けて逃げてばかりなのだ。

あんな風に素直に恋愛をできる自信はない。

私はカーテンを閉め、窓から漏れる陽射しを遮断してしまう。
以下略



3: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:27:47.41 ID:zmctiL0n0
「どうしたの? お昼はまだでしょう?」

「フフ、たまにはあなたと食べたい時だってありますよ」

「穂乃果やことりは?」
以下略



4: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:32:35.10 ID:zmctiL0n0
「……いつもありがとう」

「いいえ。私はあなたにこの気持ちを知ってもらえるだけで十分ですよ」


以下略



5: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:39:09.02 ID:zmctiL0n0
「絵里も食べましょう?」

「ええ、そうね」


以下略



6: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:44:04.71 ID:zmctiL0n0
「どうしました? 悩み事ですか?」

「ん、いや。なんでもないのよ」


以下略



7: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:49:27.15 ID:zmctiL0n0
「……で、私たちにそれを相談したい、と」

「なーんや。えりちもお年頃やなぁ」

「2人には言われたくない」
以下略



8: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:52:45.58 ID:zmctiL0n0
「つまりえりちは、海未ちゃんが求めてるのがクールな自分やと思ってるんやね?」

「だから付き合うことになったら自分の裏面が見られて嫌だ、って?」

「そういうことよ」
以下略



9: ◆eyH5F3DPSk
2014/07/22(火) 19:57:40.40 ID:zmctiL0n0
「あんまりそういうの気にしてると、いつまで経っても恋ができないわよ」



真姫は横になった希の髪を優しく撫でながら語り始める。
以下略



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