過去ログ - 上条・士道「「とある緋弾のソードアート・ライブ」」キリト・キンジ「「その1」」
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◆3LA52.EM5g
[saga]
2015/07/18(土) 11:41:09.59 ID:mjmr2RnT0
狂三「異能を………消す?」
僧正の口から齎された答え。その答えは、狂三にはまるで予想できない言葉であった。
異能の消去。それが示す答えはすなわち──
狂三「……私たち精霊やあなた方のような魔神を、ソラリスはこの世界から排除するということですか」
ネフテュス「そうね。そのために奴は弱体化したこちらの力を押さえつけてきた。他の魔神がどうなってるのかは分からないけど……」
娘々「ま、どういう形であれ私たちと同じように手出しが出来ないようにされているのは確かだろうね。あいつ、単純な力だけだったら私たち一人一人を上回るもの」
……これは相当やっかいですわね。
魔神を上回る力を持ち、世界を根本から変える力を持ち、それを「幸せ」という聞くからに独りよがりな目的なために使うソラリス。その脅威度は目の前のこいつらを遥かに越すだろう。なにせ、奴は現に一度世界を作り変えかけたのだ。それを、自分らは気づきもせず。
狂三「異能を消すなんて……そんなことができるのでしょうか」
僧正「奴の考えでは『平均化』をより多く繰り返せば、いずれは……というらしいのう。
なにせこの世界はあまりに多い。多様性は同時に可能性となる。奴が目指しているのは、その可能性を100%とすることじゃのう」
いつ、どこからか持ってきたのかは知らないがいつの間にかちゃぶ台の上に置かれていた緑茶をすする僧正。その顔はどこか楽しんでいるようにも、狂三には見えた。
僧正「が、その方法はもう無理じゃのう。なにせ幻想殺しがいる限り、その世界は奴の魔術が通用せん」
娘々「開始早々、いきなりあいつの計画は頓挫しちゃったってわけよねー」
……ソラリスが幻想殺しを狙うのはそういうわけか。
別に異世界の住人がどうなるかは個人的には知ったことではない。だが、その渦中にあの少年がいるなら別だ。ぽっと出の、何者かも分からない奴に自分の目的が阻害されるなら、話は別だ。
……私も、そろそろ参加したほうがいいかもしれませんわね。
すでに学園都市で起きていることは自分の影を通して知っている。どのような状況に陥っているのかも。
ならば、そろそろ介入の時だろう。
狂三「──質問に答えていただいて感謝します。私は今からやらなければならないことがありますので、これで。
答えの見返り……というのも何ですが、ソラリスはどうにかしてきますわ。そうすれば、あなたたちもここから出られるでしょう?」
座布団から立ち上がり、その場を去ろうとする狂三。ここに来た目的は既に果たされた。状況も状況であるし、長居は無用というやつである。
──しかしその背後に僧正が投げかけた言葉が、狂三の動きを止めた。
僧正「なんじゃ?ソラリスの切り札が『平均化』のみとでも思っておるのか?」
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