15: ◆g2XWKdhKyM[saga]
2014/07/23(水) 22:50:26.44 ID:ZXrvAdcT0
「ありがとうございます」
少女はテレビを消し、こちらに向き直った。
「何を見ていたのですか」
「いえ、何も」
「司令ぃ」
「ぴゃあ」
「ぴゅう…あ、あれ」
後ろをひっついてきた酒匂が少女を見るなり、目から涙をこぼして少女に抱きついた。
「長門さん!長門さぁ?んっ!」
「えっ…えっ?」
「酒匂」
「ぴゃあ」
「この方は長門じゃないよ」
「あれ…でも今確かに」
「部屋に戻ってなさい」
「えぇ、でも」
「病人の前でうるさくしない」
「…はぁーい。矢矧ちゃんに遊んでもらおー」
「そうしなさい」
「ふふ、元気な子ですね」
「騒がしくて申し訳ない」
「いえ、楽しいので大丈夫ですよ。私の居たところは、とても静かでしたから」
「そうですか」
「はい。あ、カレー、いただきますね」
少女は黙々とカレーライスを口に運んで、時々緑茶をすすっていた。
「ごちそうさまでした」
「いえ」
「そういえば、これからは1日お休みなんですね」
「ええ」
僕はぶっきらぼうに言った。
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