過去ログ - 女「知らない女の子が部屋でまったりお茶飲んでる……」
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131:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:11:10.15 ID:r49bWTN5O

座敷童「未来というにはちょっとだけ違うかものぅ……。どちらかといえば、二手に分かれた道があった時、どちらに行けば良いか、その先にあるものが解るに近いやもしれん」

女「それって、考えや使い方次第だけど、かなり凄い能力だよね?」

以下略



132:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:13:06.67 ID:r49bWTN5O

座敷童「だが、ある時からじゃ……。先を見ると霞ががったようになってきてしまったんじゃ。その時は偶々かと思ったし、何とか見えた事を伝えていたんじゃ。しかしの……」

女「見えにくくなったせいで、何かあったの?」

以下略



133:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:17:41.89 ID:r49bWTN5O

座敷童「お前さんたちは優しいのぅ……。だがのぅ、実はわっしの先を見る力で一応は見えていたんじゃ……。商店で災いなどが無いか聞かれた時に霞がかっとったせいで、それが何なのか上手く見る事が出来んかったんじゃ……」

弟「それでも、火事は仕方なかったようにしか思えないけど……」

以下略



134:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:19:25.74 ID:r49bWTN5O





以下略



135:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:21:18.10 ID:r49bWTN5O

座敷童「見えにくい事を屋敷の者たちに伝えておらんかったし、見えにくいような位だからと、わっしも高を括っていたんじゃな……。しかし、その火事で失われたものが多かった。更にそれによる批判も沢山きてしまったようでの……」

女「火事の後は……?」

以下略



136:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:23:02.18 ID:r49bWTN5O

座敷童「……じゃがのぅ、力の衰退を屋敷の者たちには言い出せんかった。食事は喉を通らず、夜は夜で睡眠を取れんかった。結局、わっしは座敷童として重宝してくれ、良い生活をさせてくれてた屋敷の者たちに甘えておったんじゃ……」

女「その屋敷の人たちはどうなったの……?」

以下略



137:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:26:21.27 ID:r49bWTN5O

座敷童「わっしは……屋敷から逃げた。様々な事から胸が締め付けられる想いに耐えられず。屋敷の皆が苦労する中で、あの甘美な生活を続けるのが息苦しかった……」

女「そうだったのね……。その屋敷の人たちの今は知ってる?」

以下略



138:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/30(水) 09:31:22.16 ID:r49bWTN5O
今日の投下は一先ずここまでです
昨日投下したかったんですが、子供が凄い機嫌悪くて、夫婦で振り回されてました……


139:1 ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:45:17.73 ID:x0lqaLG3O

女「屋敷から出た後は一体どうしたの……?」

座敷童「様々な家にひっそりと立ち寄って休みながら、全国津々浦々を回ったのぅ。幸い、妖の類だけに、食う寝るは最悪何十日としなくとも大丈夫だったし、わっしの存在に気づいた者がいたりして、食べ物を恵んでくれたお陰で助かったのぅ……」

以下略



140: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:47:46.99 ID:x0lqaLG3O

座敷童「妖とはいえ、全国津々浦々をそんな無理ある旅をしてたからかのぅ。ある日、わっしはふと、思い出したように何かを『見よう』と思ったのじゃ」

女「座敷童は、その時、何を見ようとしたの?」

以下略



141: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:49:39.62 ID:x0lqaLG3O

座敷童「更に言えば、わっしはその時、急に意識が無くなってしもうた。そして、また意識が戻った時、また自分の先を見ようとしても、霞がかった物さえも見えず、力が無くなったと悟った……」

女「でも、力が無くても座敷童が無事だったなら……」

以下略



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