過去ログ - 女「知らない女の子が部屋でまったりお茶飲んでる……」
1- 20
140: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:47:46.99 ID:x0lqaLG3O

座敷童「妖とはいえ、全国津々浦々をそんな無理ある旅をしてたからかのぅ。ある日、わっしはふと、思い出したように何かを『見よう』と思ったのじゃ」

女「座敷童は、その時、何を見ようとしたの?」

以下略



141: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:49:39.62 ID:x0lqaLG3O

座敷童「更に言えば、わっしはその時、急に意識が無くなってしもうた。そして、また意識が戻った時、また自分の先を見ようとしても、霞がかった物さえも見えず、力が無くなったと悟った……」

女「でも、力が無くても座敷童が無事だったなら……」

以下略



142: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:52:30.77 ID:x0lqaLG3O

座敷童「そうじゃの。本来なら、力が極端に弱まるか、力が無い者は、この世から消える。本来ならの……」

女「じゃあ、座敷童は力が無いかもしれないけど、今ここにいる事が説明つかない事になるよ?」

以下略



143: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:54:35.61 ID:x0lqaLG3O

女「うん……。そうだったのねぇ……。辛い状態で聞くかもしれないけど……、その後も旅していくうちに、おばあちゃんに会ったの?」

座敷童「そうじゃ。力が無いのに存在する以上、放浪するしかわっしには術が無かった。違う妖や他の座敷童に会う時もあった。しかし、わっしみたいに力が無い状態で存在する者はいなかったのぅ……。毎日毎日自身の存在を悩みに悩んで、自暴自棄になりそうな気持ちじゃった時、手を差し伸べたのが祖母殿じゃ」

以下略



144: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 01:56:44.41 ID:x0lqaLG3O

……



以下略



145: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:00:09.12 ID:x0lqaLG3O

座敷童「そうじゃの……。わっしは今、どこかの家に世話になっとらんがな……」

祖母「そう。じゃあ、新しい家を探し中とかなのかな?」

以下略



146: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:02:02.40 ID:x0lqaLG3O

女「んー……。じゃあ、私の傘、ここに置いておくから、もし雨が降ったら使って?私の家ここから近いし、ここから離れるなら、置いておいてくれれば回収するからさ」トンッ

座敷童「……うむ」コクッ

以下略



147: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:04:17.55 ID:x0lqaLG3O

ポツ……ポツポツ……ザーーー……

座敷童「……………………」

以下略



148: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:06:18.73 ID:x0lqaLG3O

ザーーー

座敷童「……わっし。……あの女の子に……優しくされる資格なぞ……資格なぞ無いのに……」

以下略



149: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:07:39.47 ID:x0lqaLG3O

座敷童「……構わん。わっしは妖の類じゃし、着物は濡れておるが、問題無かろう」

祖母「ダメ。仮に大丈夫でも、私が気になるから!」

以下略



150: ◆Bj8NTmmNQI[saga]
2014/07/31(木) 02:09:33.09 ID:x0lqaLG3O

座敷童「……ちなみに、拒否したらどうするんじゃ?」

祖母「強引に連れていく!」

以下略



292Res/115.02 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice