1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:19:37.29 ID:gFeE8/Pmo
まおう「フハハハハ!よく来た、ゆうしゃよ!さあ、わが腕の中で息絶えるがよい!」 
 ゆうしゃ「まおう!世界をお前の好きには絶対させない!」 
 けんじゃ「人類の明日のために、ここでお前を倒す!」 
 そうりょ「そうよ、みんなで力を合わせればきっと勝てる!」 
 せんし「さあ行くぜ、これが最後の戦いだ!」 
  
 まおうは しゃくねつのいきをはいた! 
 ゆうしゃたちは けしずみになった! 
  
 まおう「……」 
 まおう「…………」 
 まおう「………………はぁ」
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2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:20:32.73 ID:gFeE8/Pmo
 側近「まおう様、お疲れ様でございました」 
 まおう「疲れてなどおらぬ。ただ、一抹の虚しさを感じていただけだ」 
 側近「それは失礼いたしました。しかし、何に虚しさを感じることがございましょう?」 
 まおう「18……」 
 側近「……は?」 
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:24:14.24 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「暇だ」 
 まおう「暇だ暇だ暇だ暇だヒマだひまだひまだひまだひまだひまだ」 
 まおう「最近どういうわけか人間どもがケンカ売ってくるから退屈しのぎができると思っていたが」 
 まおう「噂のゆうしゃとかいうのがこれほどまでに弱いとは」 
 まおう「そもそも魔界の方がはるかに資源も労働力も豊かだし人間界なんていらないんですけど」 
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:27:11.77 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「貴様、いつのまに……」 
  
 ゆうしゃの こうげき! 
 まおうは 1のダメージをうけた! 
  
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:30:42.67 ID:gFeE8/Pmo
 モクモク… 
 まおう「ハァ……ハァ……」 
 まおう「しまった。ついカッとなってやってしまった」 
 まおう「あんな相手に、わざわざ城を半壊させてまで魔法を使う意味などなかったのに」 
  
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:34:33.43 ID:gFeE8/Pmo
 ゆうしゃの こうげき! 
 まおうは 1のダメージをうけた! 
  
 まおうの こうげき! 
 ミス! ゆうしゃに ダメージをあたえられない! 
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:37:23.81 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「ふふふ、これならば逃げ場はあるまい!」 
  
 ゆうしゃは つるぎをかざしほのおをなぎはらった! 
  
 まおう「……は?」 
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:39:51.65 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「ならば手数で勝負だ!」 
  
 まおうは ひかりのはやさでこうげきをくりだした! 
 ミス!ゆうしゃに ダメージをあたえられない! 
 ミス!ゆうしゃに ダメージをあたえられない! 
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:42:04.30 ID:gFeE8/Pmo
 〜3時間後〜 
 まおう「ぜぇ…ぜぇ…わかった、貴様の力は認めよう」 
 まおう「だがそれでどうする?」 
 まおう「私には回復呪文はないが、そのペースでは果たして何か月かかるだろうな」 
 まおう「対する貴様は、たった一撃でもくらえばひとたまりもないだろう」 
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:45:04.57 ID:gFeE8/Pmo
 〜3日後〜 
 ゆうしゃの こうげき! 
 まおうは 1のダメージをうけた! 
  
 まおう「zzz…」 
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:47:17.66 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「おいゆうしゃ」 
  
 ゆうしゃの こうげき! 
 まおうは 1のダメージをうけた! 
  
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:48:57.35 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「だがそれでいいのか?」 
 まおう「お前は強いが、同時に弱い」 
 まおう「人間というのは猜疑心の強い生き物と聞く」 
 まおう「私を倒したという話を、一体どれだけの人間に信用してもらえるだろうか」 
  
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:50:53.21 ID:gFeE8/Pmo
 〜2週間後〜 
 ゆうしゃの こうげき! 
 まおうは 1のダメージをうけた! 
  
 まおう「なあゆうしゃよ」 
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:53:37.55 ID:gFeE8/Pmo
 まおう「いつの日か、私を打ち倒すほど強いゆうしゃが現れるのを心待ちにしていた」 
 まおう「お互いの死力の限りを尽くして戦えるような、そんなゆうしゃ」 
 まおう「まさか貴様のようなものであったことはいささか不満ではあるが」 
 まおう「敗北というものは、得てしてそういうものかもしれないな」 
 まおう「しかしゆうしゃよ」 
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:55:25.32 ID:gFeE8/Pmo
 ゆうしゃ「……」 
 まおう「……」 
 まおう「……一つ、昔話をしよう」 
 まおう「私が生まれたのは、魔界の果てにある小さな村だった」 
 まおう「静かで平穏で、皆が皆幸せそうな笑顔に包まれていた」 
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:57:45.23 ID:gFeE8/Pmo
 弟『おねえちゃん、どこにいくの……?』 
 まおう『ある噂を耳にしてな、ここから南東に向かったところにある魔翌霊峰に、万病に効く植物が生えているらしい』 
 まおう『それさえあれば、きっとお前の病気も治る』 
 弟『いやだよ。そんなところへいったら、おねえちゃんがあぶないよ』 
 まおう『はは、何を言う。お前には秘密にしていたが、お姉ちゃんはこの村のどんな男たちより強いんだ』 
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 13:59:57.04 ID:gFeE8/Pmo
 弟『……ほんとに?ぜったい、ぜったいかえってきてくれる?』 
 まおう『ああ、本当だ。私が、一度だって約束を破ったことがあるか?』 
 弟『ない』 
 まおう『だろう?しばらく寂しい思いをさせるが、ほんの少しの辛抱だ』 
 まおう『そうだ、お前のために花を摘んできたんだ』ゴソゴソ 
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:02:11.69 ID:gFeE8/Pmo
 〜魔翌霊峰〜 
 まおう『ここか。しかし……山というより、巨大な柱だな』 
 まおう『万能薬は山頂にしか自生しないんだっけか、もはや嫌がらせだなこれは』 
 まおう『言っても仕方ないか、そら、よっと』 
  
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:04:22.74 ID:gFeE8/Pmo
 訂正 
 〜魔翌霊峰〜 
 まおう『ここか。しかし……山というより、巨大な柱だな』 
 まおう『万能薬は山頂にしか自生しないんだっけか、もはや嫌がらせだなこれは』 
 まおう『言っても仕方ないか、そら、よっと』 
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:05:37.30 ID:gFeE8/Pmo
 あれ、訂正できてない… 
 まあいいや、先に進めます 
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/24(木) 14:06:38.37 ID:gFeE8/Pmo
 ガラガラッ 
 まおう(あぶなかった、霧が深くて足場が見えていなかった) 
 まおう(もう三日三晩登り続けているが、さすがに私も体力の限界だ……) 
 まおう『……む?少し霧が晴れてきた……ぞ!おっと……』 
 パァァ 
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