過去ログ - 高木「人生に乾杯を!」
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28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/24(木) 15:08:57.16 ID:9uLTT2Jd0
 だが、こういう事態は、ロクにスカウトできていなかった僕のせいでもある。
 それに、まだ候補生だが、アイドルが一人もいなくなったわけでは無い。

「こうなったら、音無さんに賭けるしかないか」
 椅子にもたれ、天井を見上げながら、僕は半ば諦めるように呟いた。
「あまりこう、彼女に過度な重圧をかけたくはなかったんだけどな」

「でも、もう四の五の言ってらんねぇだろ」
 高木が僕に詰め寄る。


「あの子で一発逆転、かましてやるしか道は残されてねぇんじゃねぇのか?
 お前の言うエレキングなんたらをよ」
「エレクトロニ――」
「あぁいい分かった何でもいいよ。
 運動神経があろうと無かろうと、お前の求めるレベルまで俺があの子を育てる!
 それで決まりだ、なっ?」

 まくし立てながら、高木は自身をも鼓舞するかのように、僕の肩をバシバシと叩いた。



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