29:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[saga]
2014/07/24(木) 15:10:44.55 ID:9uLTT2Jd0
高木は難題が降りかかっても、さも簡単そうに言う。
実際、何だかんだで上手く収めるコイツの手腕に助けられたことも無いわけでは無い。
しかし、今回は、少なくとも僕にとっては程度が違う。
エレクトロニック・ダンス・ミュージックは、僕にとって隠し玉――最後の切り札だ。
業界を席巻するには、中途半端なインパクトでは許されない。
下手をすると、エレクトロニック・ダンス・ミュージックそのものの評価に関わる。
そして、一度落ちた評判を覆すことは並大抵のことではない。
ここぞのタイミングで、確かなクオリティのものを突きつけてこそのインパクトだ。
問題は、彼女にそれだけのポテンシャルがあるか、僕達にそれを引き出せるか――?
結局、その日もあまり良い成果は挙げられなかった。
音無さんをどう育てるかについて頭が一杯になり、スカウトに集中できなかったのだ。
高木然り、僕も未熟である。
今のうちから心配ばかりしていても仕方がない。
まずは、彼女をレッスンに連れて行く。考えるのはそれからだ。
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