16: ◆YkC6iYZjHk[saga]
2014/07/25(金) 22:29:36.27 ID:j0Ytlh6Y0
武蔵「まずは食堂へと案内しよう。案内や荷解きで時間を食うから食べれるときに食べんとな」
大和「そうですね。私も長距離の移動であまり食べられませんでしたし・・・」
武蔵「だろうな本土から安全を考慮すれば最短で13時間。深海棲艦発生前の倍もかかるからな」
武蔵「だが食事については安心してもらっていいぞ、絶品なうえに『事故』は今日に限っては起きんしな」
大和「『事故』?」
武蔵「知らぬ方が幸せなことなどいくらでもあるということだ」
そう言うと2人は食堂に到着した。
大和「広いですね・・・何人くらい入れるのですか」
武蔵「理論上ここに着任可能な艦娘全員分+αだ。昼食にするには少々早いためか人はいないな、まぁいきなり大量の同僚に会うのも疲れるだろうしいい判断だ」
そういうと武蔵はトレーを手に取り一番奥へと向かう。大和もそれに倣った。
武蔵「今日は金曜か期待できそうだな。大和よここの食事は基本3種の中から選べるようになっている。好きなものを頼むといい」
大和は張り出されている黄色の紙に目を移し本日の昼食のメニューを確認する。
5月○日金曜 昼食
A:天ぷら蕎麦
B:冷やし中華
C:冷製パスタ
今日の昼食は麺類のようでサンプルも置かれている。大和はどれにしようか考えていると不意に母性をたたえた穏やかな声が聞こえてきた。
??「初めまして新人さん。作り手的にはお蕎麦がお勧めなのですけど」
武蔵「なら私は蕎麦にしよう鳳翔が勧めるなら間違いはないだろうからな」
現れたのは上はみかん色下は紺の袴をはいた和服姿の女性であった。
鳳翔「軽空母鳳翔です。ここの台所を任されている1人ですよろしくお願いしますね。大和さん」
大和「此方こそよろしくお願いします」
武蔵「わざわざ来てくれるとは。大和よ鳳翔の料理はこの鎮守府でも2位の腕前期待してもいいぞ」
鳳翔「褒めても何も出ませんよ?」
鳳翔は悪戯っぽく微笑んだ。
武蔵「それでもだ」
大和「なら・・・私も蕎麦で」
鳳翔「ふふっ。ありがとうございます天ぷら1つサービスしておきますね」
そういうと鳳翔はすぐに麺をゆで始めた。
大和「そういえば・・・お蕎麦は冷たいのでしょうか?」
武蔵「無論だ。誰がこの常夏の地で熱いものを食いたがる。増々汗が止まらなくなるぞ」
大和「それもそうですよね」
そう雑談に花を咲かせていると鳳翔がいくつかの器を置いた。
鳳翔「お待たせしました。腕によりをかけて作ったので頂いてくださいね」
武蔵「うむ」
そういうと武蔵は色違いの器とせいろをトレーに乗せ移動し始めた。大和は鳳翔に一礼すると武蔵に追従し席に着いた。大和の天ぷらの皿には白身魚の天ぷらが1つ追加されていた。
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