過去ログ - 提督「この青い海で」
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39: ◆YkC6iYZjHk[saga]
2014/07/27(日) 21:46:25.18 ID:k1ViwbC00




提督「まぁ驚くとは思うけれども昨日夕張にチューニングしてもらった艤装あるでしょ?あれ装着した時点で君の肉体の老化・成長スピードって普通の人の10分の1以下になったんだよね。しかも艤装装着時は完全にストップするおまけつき」

大和はとんでもないことをさらっと言われ目が点になる。

提督「で。それがいつまで続くかというと専用の艤装が解体されるまで。解体後の肉体に関しては急激に成長・老化することなく普通に成長していくみたいだよ」

重要そうなことを日常会話の様に言われ大和は茫然とし始める

提督「あと艤装に本名が刻まれていたと思うけどアレやったら一切レンタルできなくなるからね。名前を持った1個人と艦を結びつけるために必要な儀式の1つらしくて、それをすることによって艤装を外しても艦の力が伝わるようにしているらしいからね。そのせいか艦娘自体の方も名前の刻まれた艤装以外を受け付けなくなるみたいだし」

後半部分に関しては推測がかなり多いことと一度に与えられた情報の重大性と量に大和はさらに困惑した。

提督「まぁ後半部分に関してはまだ科学的に解明されていない領域だし俺もよくわからん」

丸投げである。

提督「このことはアンチエイジング狙いで艦娘になろうとするクズ共を内部に入れないためにも軍事機密って扱いになってるだけだけどね」

その発言から大和は過去にそれが狙いで艦娘になろうとした、もしくはなった者がいることを知った。

提督「アンチエイジングのいい実例が1つあるんだけど・・・電にはもう会った?」

大和「はい。電さんには会いました。すごい人ですよね・・・」

提督は悪戯っぽく笑う。

提督「あいつああ見えて16だぜ。もう高校生の年齢だな」

大和「!?」

聞いていた加賀が思わず吹き出しそうになる。榛名は加賀をジト目で見つめた。

大和はあの容姿で16ということに驚愕した。そして他に思いつくことがあったので記憶をたどり始めた。

確か駆逐艦艤装の適合者の最も多い年齢層は11歳6か月〜13歳まで。艦娘による対深海棲艦の国家プロジェクトが起動したのが5年前でその後実戦配備に1年ほどの時間を要したと教科書に書かれていたので最古参の艦娘は今から4年前の適合者になる。

つまり単純計算であっても電さんそして提督はプロジェクト最初期の構成員であることが分かった。まさに歴戦の戦士である。

提督「あと何があっても避けねばならないのが轟沈だ。艤装が轟沈して生還できた適合者は5%にも満たん。無論、艤装はロストしたため退役になる」

轟沈しても生き残る可能性がある。大和は少し安堵した。

提督「だが仮に生き残ったとしてもPTSDに苦しむものも多く、その戦闘で四肢を失う者もいる。更に艦隊の士気にも大きくかかわる上に、徴兵制を取っていないので艦娘になるのは志願制だ。好き好んで死地へ赴く奴など1人もいない。轟沈は人的資源の供給にも大きくかかわるのだ」

戦場からまともに変えれる方法は少ない事を大和は悟った。上げて落とされたような気分である。

提督「万一采配ミスで轟沈しそうになったら命令違反でも構わんから撤退しろ。全責任は俺が取る。『帰ろう。帰ればまたこられるから』という金言も存在するからな」

僅かに空気が重くなる。

提督は空気を換えるように大きく一息つくと大和に歓迎会の説明をした。

提督「まぁこんなところだ。歓迎会に関しては本日17時食堂にて行う。遠征組も帰ってきて全員揃うからな。料理は間宮さんと鳳翔さんが腕によりをかけて作ってくれているから期待しておいてくれ。以上だ期待しているよ」

大和「はい!では失礼します」

そういうと大和は執務室を後にした。


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