過去ログ - 提督「この青い海で」
1- 20
40: ◆YkC6iYZjHk[saga]
2014/07/27(日) 21:53:13.87 ID:k1ViwbC00




22時15分。消灯時間1時間近く前だが寮の電源は全て落ちているが誰も起きている者はいないので何の問題もない。

秘書艦もいない執務室で提督は電話を取り直通のボタンを押すと応答を待った。本土との時差は1時間なので向こうは21時15分である。しかし提督はどれだけ時間時差があろうと向こうが何時であろうと電話をかけていただろう。

ガチャという音と共に通話状態になった。相手の言葉を待たずに提督は話し始める。

提督「俺だ」

??「古めかしい詐欺の手法を使うな。俺は騙されんぞ」

おどけた初老の男性の声が聞こえる。

提督「随分と早いボケが来たな。今度行った時に斜め45度の角度からぶっ叩くとしよう。頭のおかしい奴を相手にするのにはこの手に限るからな」

??「この手しか知らないだろ!つーかまだ死にたくない」

提督「なぁにぃ?聞こえんなぁー!」

??「まだ死にたくない」

提督「聞こえないぞ!もう1度繰り返せ」

??「死にたくない死にたくない」

提督「 だ め だ な 」

??「アイエエエエエエエ!」

どこかで見たネタのオンパレードであるがこのくだらないやり取りは提督にとって心安らぐやり取りでもあった。

元帥「とまぁおふざけはここまでにして。この元帥に何の用かな?」

相手は国家プロジェクトの長であった。普通ならば軍法会議もののやり取りだったが全く気にしていないようだ。

提督「今日のタンカー。心当たりは」

元帥「何のことだ?」

提督の眉間に皺がよる。

提督「1から説明する必要性がありそうだな。やはり今度斜め45度から叩いた方がよさそうだ」

元帥「ナンデ!?暴力ナンデ!?」

悲鳴を無視して続ける。

提督「今日は新しく来た大和の歓迎会を行ったんだ。実に平和に行われたよ。『美味しい清涼飲料水』に手を付ける前まではな」

嫌味を込めて提督は大げさに起きたことを語り始める。

提督「なんと!その『美味しい清涼飲料水』は日本酒だったんだ。それも俺でさえ最初は気が付かないほどの超上物。味もよかったのが災いして被害はかなりの広域に渡っていて気が付いたときには時既に時間切れ。どいつもこいつも出来上がっていた」

提督「それからはもう悲惨なもんだったよ。未成年にまで酒が回った上に泣き上戸、笑い上戸、絡み酒、酒乱・・・酒に関するありとあらゆる癖が出て混沌とした空間になった」

提督「最初は俺も頑張って収拾させようとしたが数の力は恐ろしい。どうにもならなかった。頭に来たから全速力で離脱してガスマスクを装備して宴会場に催眠ガスをバラ蒔いて眠りに落ちた艦娘全員を寮まで担いだ上に宴会場を1人で片づけるハメになったんだ」

元帥「災難だったな・・・」

他人事のように言いやがって・・・!怒りで笑い出しそうになるのを提督はこらえた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
152Res/223.88 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice