過去ログ - 妖精「あんな鎮守府、こんな鎮守府」
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21: ◆uFoFHa94Qc[saga]
2014/07/27(日) 00:10:05.91 ID:S7hHhaGbo
加賀は、この鎮守府にきた最初の正規空母だった。
右も左もわからないような新米に、口数は少なく、表情の変化は乏しかれども
優しく寄り添うように支えてくれたのは彼女と最初の秘書、叢雲だった。
いつからだろうか。彼女たちに教わることがなくなってから?
それから、図に乗ったんだ。
配属される艦娘をいいように貪り、啜り、飽き足らず次を探す。
錬度が高くても歯向かう者は容赦なく解体した。次をまた育てればいいことだと。
新種の艦娘が見つかれば、全力で探させる。自分は何もしない。
彼女に赦されてるとも知らず、好き勝手振舞った結果がこれだ。
私は何を履き違えていたのだろう?
居なくなって、後戻りが出来なくなってから気づくのだ。
錬度の高い艦がいなくなったから? それは今までに散々やっている。
最古参とも言える艦娘がいなくなったからか? それも、もう。
浜風「どうかされましたか?」
翔鶴の報告を後に、ただただ呆然とし、聞き流していた彼女の言葉だったが
最後に言った彼女のこの言葉だけが頭の中で反響し、重く圧し掛かる。
まるで、今までの私を見透かした上で問いかける様に。
あぁ、そうだな。どうかしている。
やっと気づけた。
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