1: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:32:37.27 ID:c+Fkeffe0
あずさ「千早ちゃん、お皿取ってもらえるかしら?」
千早「あ、はい」
お料理の手伝いをしてくれている千早ちゃんに、お皿をお願いすると、すぐに取り出してくれました。
出してくれたお皿に盛り付けをします。
あずさ「うん、完成〜」
千早「じゃあ、テーブルに持っていきますね」
あずさ「お願いね」
出来たばかりの料理を千早ちゃんがダイニングまで持って行ってくれました。
ダイニングキッチンなので目と鼻の先なんですけれど。
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2: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:33:46.57 ID:c+Fkeffe0
お皿をテーブルに置いた千早ちゃんが、小さく失礼しますと言ってから冷蔵庫を開けて、中からお茶のボトルを出してコップに注いでくれています。
お茶の入ったコップを、私と千早ちゃんの席の前に置くと、椅子を引いてそこにちょこんと腰掛けました。
どこか所在なさ気です。
3: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:34:21.50 ID:c+Fkeffe0
あずさ「さ、食べましょう」
千早「はい」
4: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:35:03.68 ID:c+Fkeffe0
あずさ「何となく、そう感じたものだから……」
戸惑いを見せる千早ちゃん。
5: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:36:33.34 ID:c+Fkeffe0
2ヶ月前――――――。
6: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 14:37:31.15 ID:c+Fkeffe0
慌てて扉を開こうとするも、チェーンをかけたままなので思い切り引っかかってしまいました。
一度閉めてチェーンを外した後、もう一度扉を開きます。
大きく扉を開くと、先程と同じく俯いたままの千早ちゃんが。
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 14:45:23.47 ID:cEKpPdGDO
あずちはか…期待
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 14:45:34.14 ID:s1weg2dD0
あずちはだと…
猛烈に支援
9: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:07:51.15 ID:c+Fkeffe0
少しだけ玄関で待ってもらって、お風呂の追い焚きスイッチを押した後タオルを手渡しました。
あずさ「さぁ、拭かないと風邪引いちゃうわ」
10: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:08:59.22 ID:c+Fkeffe0
あずさ「千早ちゃん、お洋服、全部濡れてたから私のだけど替えの服、ここに置いておくわね」
扉越しに声をかけると、か細い声でありがとうございますとだけ返事が。
11: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:09:32.62 ID:c+Fkeffe0
その日はそのまま千早ちゃんを泊めて、翌日。
千早ちゃんから、暫く置いて欲しいと頼まれました。
あずさ「この事をご両親は……?」
12: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:10:03.53 ID:c+Fkeffe0
それから月日が流れて早2ヶ月、初めの頃は何をするにも恐る恐るといった様子の千早ちゃんでしたが、最近では少しづつ慣れてきてはいるみたいです。
けれど、やっぱりまだどこかに壁を感じてしまいます。
13: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:10:43.69 ID:c+Fkeffe0
そうして千早ちゃんは、家を出た理由を私に話してくれました。
当たり前だけれど、社長は知っていると、話し始める前に付け加えていました。
私もそうだろうとは思っていましたけれど、千早ちゃんが自分の口から話してくれる時を待っていたんです。
14: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:11:23.42 ID:c+Fkeffe0
一番の味方であるはずのご両親が、自分に向ける忌避の目。
それがどんなに辛い事か、どんなに苦しい事か。
私には想像もつきません。
15: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:11:58.42 ID:c+Fkeffe0
千早「あずささんには随分とご迷惑をお掛けしてしまいました」
あずさ「迷惑だなんてそんな……。事務所へ行くのに迷わなくなったし、私は助かっていたわよ?」
16: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:12:31.86 ID:c+Fkeffe0
千早「でも、いつまでもあずささんに甘えているわけにもいきません。
幸い仕事も増えてきたので、自分で部屋を借りようと思っています」
17: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:13:00.22 ID:c+Fkeffe0
あずさ「……ごめんなさい。ちゃんと話してくれて、ありがとう」
辛い過去を打ち明けてくれた千早ちゃんを、優しく抱きしめます。
18: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:14:05.16 ID:c+Fkeffe0
涙に濡れた声で、それでもしっかりと返事をしてくれました。」
引っ越しまで千早ちゃんから、今までのような壁を感じなくなりました。
きっと、全部話したことで胸のつかえが下りたのでしょう。
19: ◆sIPDGEqLDE[saga]
2014/07/27(日) 15:17:25.36 ID:c+Fkeffe0
終わりです。
短いですね。
千早とあずささんが一緒に暮らしていたらどんな感じになるだろうかと思い書きました。
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 15:34:57.27 ID:hcqCxAVao
乙です
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 15:37:44.63 ID:/q3xvGsRo
乙
胸のつかえになるようなモノは72もないな
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