37:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 21:45:12.91 ID:IIy9Ia5F0
小雨が降る中、森を抜け、遥か遠く、小さく見ゆる森を目指して歩く。
その間、私は今の状況を整理していた。
山に遊びに行き、洞窟の中に入ってみたら別の場所にいて、さらに洞窟をくぐっても戻ることができず、とりあえず周囲を探検している。
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2014/07/27(日) 21:45:43.57 ID:IIy9Ia5F0
そういえば、今私は向こうでどのように扱われているのだろう。
行方不明として捜査されているのだろうか。ここまで来てくれるだろうか。
そういえば、穏乃ちゃんと憧ちゃんが怒られているかもしれない。
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2014/07/27(日) 21:46:13.76 ID:IIy9Ia5F0
雨はやみ、白雲が空一面を覆う。
杉、松、針葉樹が空に針を描く。
足元に違和感を感じ、私は下を見た。
40:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/07/27(日) 21:52:05.43 ID:wuGosrWLO
途中ちょっと怖くなった
面白い
41:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 22:28:40.44 ID:IIy9Ia5F0
ただただ続く森の中の道を、鼻歌交じりに歩く。
湿った風が汚れた服を靡かせる。
道に沿って曲がると、その先に開けた地が見えた。
42:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 22:45:15.33 ID:IIy9Ia5F0
只管に広い草原。奥には灰色の山が見え、なにやら煙を吹いている。
そして、すぐそこに木造の大きな家、そしてそこに貼られた『松実』の表札。
私は困惑した。
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2014/07/27(日) 22:51:04.60 ID:WcJPvsYEo
ドキドキ
44:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:10:07.12 ID:IIy9Ia5F0
チリン。
もう一度。
チリン。
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2014/07/27(日) 23:10:42.66 ID:IIy9Ia5F0
玄(えっ?えっ?)
私のそれほど強くはない頭をこれでもかといわんばかりに無数の疑問が駆け巡る。
なぜ灼ちゃんが?なぜ泣いているの?そもそもなぜうちに灼ちゃんがいるの?いや、ここはうちなの?
46:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:11:32.87 ID:IIy9Ia5F0
どうしたんだろう。灼ちゃんはこんなに甘えん坊だったっけ。
とりあえず、要望通りに私は灼ちゃんの頭を優しく撫でる。
灼「………ふふっ………」
47:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします [saga]
2014/07/27(日) 23:22:54.08 ID:IIy9Ia5F0
檜の香りのする綺麗な玄関。そして、美しく掃除された廊下。
灼「どうしたの?お風呂入らないの?」
やはりここが私の家で間違いはないみたいだ。
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