298:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 22:07:24.66 ID:vre55/Nt0
ただひたすらに草原を進む。風の音と、私たちの足音だけが空間に響いている。
見えていた森は思っていたよりも遠かったけど、無言でいると時間がたつのは早く、気付いた時には森の前にいた。
けれど、森はあまりにも密集した木によって入れる気配はしなかった。
299:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 22:11:39.85 ID:vre55/Nt0
もっとしっかり調べておけばよかった。いまさら公開しながら、私たちは森の周囲にそって入り口を探し始めた。
入り口、といってもしっかりした門みたいなのがほしいのではなくて、小さな小道みたいなのでもあればいいのだ。
そんなにかからないだろう、そう思って探し始めたはいいものの、全くもって影も形も見えなかった。
300:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 22:24:43.29 ID:vre55/Nt0
溜息を吐きながら、地道に歩いた。疲れが見えないのはエスローだけだ。元気にしっぽを振っている。
灼「あっ」
突然、灼ちゃんが声を漏らした。私も振り向く。
301:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 22:26:13.87 ID:vre55/Nt0
灼「…やえさん、無事でよかっ…」
灼ちゃんが小走さんに抱き付く。やえさんも返す。
やえ「灼こそ」
302:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 23:16:38.01 ID:vre55/Nt0
やえ「ああ、旧い友人さ。まだ晩成王国が残っていたころのな」
晩成王国…いつかの晩に、灼ちゃんに教わったことを思い出す。
玄(そういえば、小走さんは向こうでは晩成だったし、晩成王国の人だったりしたのかな)
303:名無しNIPPER
2015/07/07(火) 23:17:35.88 ID:vre55/Nt0
やえ「ああ、負けた後に捕まってな、元王ってことでなんとか収監は免れて、元晩成の土地の警備を命じられてるんだ。
いい待遇のようにも聞こえるけれど、たった一人でこの土地を警備させられているあたり、やっぱり厳しい生活なのだろう。
また灼ちゃんが涙ぐむ。小走さんが抱きしめる。私はなんだかいらいらしていた。
304:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/07(火) 23:18:44.48 ID:vre55/Nt0
中途半端ですがいったん終わりです
305:名無しNIPPER[sage]
2015/07/12(日) 00:47:09.96 ID:ftZwYZUno
乙だじぇ!
そろそろ二回目の夏休みが来かけている……
306:名無しNIPPER[age]
2015/07/14(火) 13:07:10.54 ID:L8gnM5LSO
あ
307:名無しNIPPER[sage]
2015/07/19(日) 15:37:51.72 ID:cTeB9albo
乙 のんびり待ってる
308:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:37:33.39 ID:1+e90cje0
やえ「うーんと…ここから左巻きにしばらく進んだら小さい川が森の中を通ってるはずだから、それに沿えばいけるはずだ」
ちらりと左を見て灼ちゃんが言う。
灼「…川の影も形も見えない、あやし…」
309:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:38:16.16 ID:1+e90cje0
やえ「まあ、そういうことさ。私はお仕事があるから失礼するわよ」ヒラリ
灼「……またいつか」
再びエスローに跨り、手を振る。私と灼ちゃんも振り返した。
310:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:44:45.02 ID:1+e90cje0
やえ「まあ、そういうことさ。私はお仕事があるから失礼するわよ」ヒラリ
灼「……またいつか」
再びエスローに跨り、手を振る。私と灼ちゃんも振り返した。
311:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:46:14.67 ID:1+e90cje0
灼ちゃんはエスローの手綱を引いたブルリ、と一度身震いをして歩き出す。私もその横で歩く。
自然と口からため息が漏れる。
私は安堵していた。
312:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:46:47.91 ID:1+e90cje0
玄(…いや、別に私は灼ちゃんが好きだったわけじゃないし…)
首を振ってその考えを飛ばす。今は前進に集中しよう。
とはいえ、この道のりの退屈さと言ったら並みじゃなかった。
313:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:47:39.16 ID:1+e90cje0
私は耐えきれずに声を出す。
玄「やえさんの言ったこと、本当なのかな」
灼ちゃんはすぐに振り向く。眼は少し冷たかった。
314:VIPにかわりましてNIP初心者がお送りします[saga]
2015/07/29(水) 17:49:04.49 ID:1+e90cje0
おわりです
315:名無しNIPPER[sage]
2015/08/23(日) 09:57:00.63 ID:BQ5Y5+oW0
いきてます
316:>>1[sage saga]
2015/09/10(木) 20:23:34.49 ID:++QPyIPi0
更新不可能だと判断し中止します
続きは気が向いたら自分のブログにでも載せます
ブログはこのSSのタイトルで検索すれば出るかと思います
いらっしゃったかわかりませんが見てくださったかたありがとうございました
317:名無しNIPPER[sage]
2015/09/10(木) 22:04:06.15 ID:u/GnV8qDo
お疲れ様でした
気が向いたら頑張って
318:名無しNIPPER[sage]
2015/09/10(木) 22:30:59.52 ID:/Yys0CM7o
お疲れ様です
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