過去ログ - にこ「夢なき夢は夢じゃない」
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22: ◆R3w6VC0mCvpW[saga]
2014/07/28(月) 20:50:39.55 ID:/A4b8bPJ0
にこ「私は誰に否定されても、嫌われても、夢だけは捨てない」

  「ただの強がりですわ」

にこ「あんたにはあるの? 本当に大切にしたい物なんて」

  「……」

真姫「本当に、大切にしたい物」ポツリ

にこ「大切な物を持たない、ううん……それを理解出来ないあんたの負けよ」ニッコリ

  「…………。貴女、名前はなんて言いましたっけ?」

にこ「矢澤にこよ。数年後、日本で知らない者がいないくらいのアイドルになってるわ」

  「くだらない戯言。ですがその名前は覚えましたわ。この借りは絶対に返しますから」

にこ「その時は私に相応しい人間になってることね」ニコッ

  「ふんっ! 今日という日を努々お忘れのないように。失礼するわ!」スタスタスタ...

にこ「頭に血が上ってて気付かなかったみたいだけど、あんな格好と靴で捕まえられる訳ないじゃない、ねぇ?」クスッ

真姫「にこちゃん」

にこ「こっちは動き易い服装に運動靴で、準備体操もバッチリにこ♪」

真姫「……にこちゃん!」ギュッ!

にこ「ど、どうしたのよ?」

真姫「ごめんなさい。私の所為で不快な思いさせて」

にこ「アレくらい可愛いものよ。アイドルなんてアンチ多いんだから」

真姫「でも、にこちゃんはまだアイドルじゃないでしょ」

にこ「……確かにもうスクールアイドルですらなくなっちゃったけど、さ」

真姫「ごめんなさい」

にこ「謝らないでよ。学校では一人だけど、こうして真姫ちゃんが居てくれるだけで救われてるんだから」

真姫「にこちゃん」

にこ「いつも言ってるでしょ? 一人だと柔軟体操だって出来ないんだから」

真姫「買わなくてもいい恨みまで買って」

にこ「にこは嫌われるのだけは慣れてるのよ」

真姫「嫌われるのが慣れてるなんて、どんな、アイドルよっ……ひっぐ、うそつき……うっうぅ」ギュー

にこ「だからにこは今はアイドルじゃ……。一人でアイドルしちゃいけないなんてルールなかったわね」セナカナデナデ

真姫「ひっぐ、うっぐ」

にこ「真姫ちゃんは優しい子ね。にこの為に泣けるんだもの」

真姫「ううっ、ひっぐ、うぅっ」

にこ「今日の練習はお休みとしましょう」

真姫「にこちゃぁん。うっく、ひっぐ」

にこ「せっかくの休日だもの、にこのバイトしてるメイド喫茶でパフェ奢ってあげる。特別よ?」

真姫「ひっく、ふたりで、いっしょにでたべるっ」

にこ「はいはい。本当はカップル限定だけど、頼んでみてあげるから」ナデナデ


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