過去ログ - 女「でりゃ」
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2:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 14:56:17.05 ID:qUgCtGJR0
女「やっときた」

男「しかたねぇからな」

女「……君はいつも変わらない」
以下略



3:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:00:35.35 ID:qUgCtGJR0
 夢を見ていた。色あせたノートを開くような古い記憶の夢。

 いつもの公園、いつもの遊具、そしてある日からいつものじゃない存在がいた。

 そう、いつの間にか当たり前のように女が砂場で黙々と砂山を積み上げていた。
以下略



4:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:09:52.16 ID:qUgCtGJR0
 何かを思い出せないまま、映像(ゆめ)は暗闇に戻り、そして無意識からはっきりと夢を見ていたと自覚する。

 おぼろげになった記憶(ゆめ)のせいで、哀愁に似た気持ちを抱きながら、襲ってくる睡魔に身を委ねようする。

「……て」
以下略



5:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:17:11.89 ID:qUgCtGJR0
女「なんにしても時間だ。早く起きて、僕は先に行くよ」

男「わーったわーった。なんでもいいから降りてくれ、起きられないから」

女「…男、君のお母様がご飯を作って待っているから、急いで」
以下略



6:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:27:53.43 ID:qUgCtGJR0
男友「よ〜う、今日は遅刻じゃないんだな」

 そしてこいつもいつも通り馴れ馴れしい感じで話しかけてきた。この高校からの悪友で主に歳上にモテるレディキラー、こんなのがこの町じゃそこそこ名の知れた剣道の道場の息子。当然剣道部に所属。

 まぁ、普段はチャラいけど、根っこは真面目で部活動中は後輩に鬼と畏怖されてる。そこがまたモテるんだろうなぁ。
以下略



7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL)[sage]
2014/07/29(火) 15:28:20.10 ID:lhh2AwKH0
メール欄に「saga」って入れよう。


8:ID:qUgCtGJR0
2014/07/29(火) 15:43:48.13 ID:qUgCtGJR0
 放課後を報(しら)せるチャイムが鳴る。身体を伸ばして、人心地つく。

 外はまだ夕焼けとは言えないものの、太陽が沈もうとしていた。その下では野球部なりサッカー部なりが準備運動を始めている。当然帰宅部な俺はこれから帰るだけだが、これといってすることはない。

 いつもならゲーセンに洒落込むところだが、今は母さんが帰ってくるし、街をぶらついて帰ったらどやされるだろう。どうしたもんかなと携帯を弄りながら考えてるうちに、いつの間にかクラスの連中も居なくなっていた。
以下略



9:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 15:53:39.52 ID:qUgCtGJR0
>>7 すまねぇ。入れておく。ありがとう。


女「…その…、ね」

以下略



10:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:06:47.27 ID:qUgCtGJR0
 重い足取りで家に帰ったのは、日も暮れて夜になった頃。コンビニで立ち読みしたが、ほとんど上の空で過ごしたせいだ。

 鍵を開けて家に入ってから気付いたが、母さんがいる様子はない。携帯を見ても、遅くなる連絡はなかった。仕事で忙しくても、そういう連絡は欠かすような人じゃないのに。放課後のこともあって、嫌なことばかり頭をよぎって仕方ないが、部屋に戻る。

 明かりも点けず、そのままベッドに横になって一息つく。今日は妙なことばかり起きる日だ。落ち着かないと、やってられない。
以下略



11:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:14:50.41 ID:qUgCtGJR0
男「…それで話って何だよ」

女「…うん」

 居間に通され、出された緑茶をすすりながら尋ねる。女は相変わらず言いづらそうにもじもじとした様子を見せていた。
以下略



12:ID:qUgCtGJR0[saga]
2014/07/29(火) 16:23:36.42 ID:qUgCtGJR0
夕飯前に軽くやるつもりだったが、まだここまでなのか。
食材いつ買いに行こう。


 少し記憶をたどる。ここのところ母さんも帰ってきてたし、それなりに規則正しい生活を送ってはいた。夕食とかは一緒にとってたけど、何か重要な話をしたかといえば、覚えがない。
以下略



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