過去ログ - 【安価】オリキャラでシークレットゲーム【キャラ決め】
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876:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
2014/10/14(火) 17:41:29.89 ID:p/xdIcOW0
瑛子と智則は幼なじみだと、前にきいたことがあった。智則は女子とあまり話さないが瑛子とだけはよく話しているのを見かける。今も、修正ペンを差し出すと、仲の良い日村準一(男子12番)や藤堂達人(男子8番) のところへと帰っていった。
事が落ち着いたので、千晶たちのところから離れ、亜矢は自分の席へと向かった。一番後ろの席は、ぼうっとするのには丁度良いが、最近視力が落ちてきたようで、黒板の文字が見づらくなってきた。眼鏡をかけている自分の姿を思い浮かべてみたが、どうにも知的には見えなかった。
途中、新藤明美(女子4番) の横を通ったが、相変わらずうつむいたままで亜矢のほうを見ようともしなかった。
席につくと、隣にいる菅直樹(男子5番) が、何かを見つめたまま微笑んでいる。時折、「ママ」と呟くのをよく耳にしていたので、きっと母親の写真か何かだろう。彼の放つ異様な雰囲気に押され、とても声をかけられそうになかった。もとより、話し掛けるつもりもなかったが。
「おはよ、冴。今日もラブラブだね」
千晶の声がして、ドアの方に目をやると津田貴志(男子7番)と黒田冴(女子3番) が、しっかりと手を繋いでいた。ふたりはこのクラス唯一のカップルで、特に登下校のときはいつも一緒にいる。貴志のクラブが終わるのを待っている様子も、よく見られた。貴志は男子バスケ部で、朝練があるためかなりはやく登校しているのに、よくそれに付き合っていられるな、と思った。背の高い貴志と小柄な冴が並ぶと、まるで親子のようにさえ思える。
「まったく、この暑いのに、見てたらもっと暑くなっちゃうよ」
千晶が冴の肩を叩くと、からかわれて恥ずかしいのだろうか、冴の顔が一瞬にして赤くなった。
「ふふ、羨ましいだろ。おまえらなんかと違って、冴は可愛いんだからな」
「悪かったな、こんなデカくてよ」
玲子が貴志をじっと睨んだ。そんな様子をみて、冴はどうしてよいかわからず、おどおどした様子で貴志を見つめていた。智則と瑛子と同じく、貴志と玲子も幼なじみらしい。
「怖いよう、飯塚が怖いよう、冴」
「え、あ、えっと」
「バカなこと言ってねえでよ、はやく来いよ」
相沢透(男子1番)、西川一成(男子10番)、持田耕介(男子16番) らがいつのまにか智則たちに混じりながら、貴志に向かって手を振った。普段はグラウンド運動部組と、体育館運動部組に分かれている。貴志はバスケ部にも関わらず、智則らのグラウンド運動部組に属しているようだ。それと、耕介は帰宅部なのになぜかあのグループにいる。が、あまり隔たりはないようで、よく一緒にいるのが見受けられた。
「ああ、わかった。じゃあな、冴。バイバイのチューは?」
「え? えっと……」
「バーカ」
貴志はしぶしぶその場から離れ、冴も友人である遠矢利恵子(女子8番)や女子クラス委員長の福本響子(女子11番)、室井夕菜(女子14番) のところへと向かった。


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